定食店「あおひろ食堂」（佐賀市鬼丸町）が佐賀大学近くの学生向け定食店「宇良辺」跡にオープンして3カ月がたった。

「あおひろ食堂」の「とんかつ定食」

　佐賀市内で弁当店を6年間経営した坂元一佐さんが5月23日に開いた同店。坂元さんは当初、バイキングレストランの開業を目指して物件を探していたが、定食店「さち」の時代を含めて48年営業し、2018（平成30）年9月から店主を務めていた實岡庄平さんが店舗を引き継いでもらえる人を募集しているとの情報を聞き、今年1月、實岡さんに引き継ぎを申し出た。坂元さんによると、昨年12月からの後継者募集に15人ほどからの申し出があったが、内外装を大きく変更せず、定食店で営業したいと申し出た坂元さんに引き継ぎたいと連絡があり、實岡さんは「宇良辺」を3月中旬に閉店。4月1日に物件と店舗備品を引き継ぎ、坂元さんの「あおひろ食堂」開店に向け準備を進めた。

　店内はテーブル6卓24席。メニューは「宇良辺」時代から改めた。「鶏唐揚げ定食」「チキン南蛮定食」（以上750円）、「アジフライ定食」「サバ定食」「ミックス定食」、唐揚げ3個含む揚げ物を組み合わせた「A定食」（以上780円）、「とんかつ定食」（850円）など。単品メニューも用意する。

　坂元さんは「近くの大学生やサラリーマン、近所からも少しずつ来店してもらっている。上峰町の子ども食堂『なごみ』で活動していた経験を生かして、今後、地域の自治会などと連携し『なごみ2号店』としての活動も企画していきたい」と意欲を見せる。

　営業時間は11時～14時、17時～20時30分（ラストオーダー）。日曜定休。