佐賀藩出身の幕末・明治期の政治家・江藤新平を描いたコミックス「さがドーン ~江藤新平と肥前の妖怪~」(モーニングKC)が8月21日、発売された。
江藤新平を描いたコミックス「さがドーン ~江藤新平と肥前の妖怪~」
江藤新平は、日本の近代司法制度の礎を築いた「佐賀の七賢人」の1人で、明治政府の初代司法卿として、三権分立の推進や四民平等、司法権の独立、裁判所の整備など、法治国家の土台を作った。「明治六年の政変」で政府・参議を辞任した後は佐賀へ戻り、不平士族に推されて「佐賀戦争(佐賀の乱)」の首領となったが、敗れて刑死した。
「さがドーン」は、週刊漫画雑誌「モーニング」で現在連載されている、幕末から明治初期の政治家で「日本警察の父」と呼ばれた初代大警視(現在の警視総監)・川路利良(かわじとしよし)を描いた「だんドーン」のスピンオフ(番外編)で、ともに漫画家・泰三子(やすみこ)さんによる作品。週刊漫画雑誌「モーニング」で、今年5月14日発売号から6月11日発売号までの5週にわたり掲載され、今回、コミックスとして発売された。
佐賀県は、2024年の江藤の「没後150年」をきっかけに、改めて江藤の功績に光を当てる「江藤新平復権プロジェクト」を展開。これまでに、記念碑の建立やシンポジウムの開催、佐賀城本丸歴史館内での「江藤新平特別展」開催と、その後、展示の一部の常設化などを実施。現在、これらの事業に活用するための「応援寄付金」の募集や、県内の学校や地域団体向けに出前講座を実施している。「モーニング」への「さがドーン」の掲載は、このプロジェクトの一環で実現した。県によると、「さがドーン」が掲載された「モーニング」の販売が好調で、SNSでも「佐賀藩が好きになった」「短期で終わるのが惜しい」などの反響が多く寄せられたことから、第1話掲載直後にコミックス化が決まったという。
8月23日、「ゆめタウン佐賀」でコミックス発売記念イベントが行われ、泰三子さんと山口祥義・佐賀県知事によるトークショーとコミックスの販売会を開催。会場には300人を超えるファンが集まった。
価格は792円。