佐賀市の書店「TSUTAYA積文館書店佐大通り店」（佐賀市与賀町）内に併設する有田焼ギャラリーが現在、来店客の人気を集めている。

同店有田焼ギャラリー担当の武田裕美さん、三好恵子さん

　積文館書店（福岡市南区）が昨年まで運営してきた「佐賀南バイバス店」を昨年11月に移転し、CD・DVDレンタル販売の「TSUTAYA」、「スターバックスコーヒー」を新たに併設する同店。

　有田焼ギャラリーは、佐賀県出身の松本敏明社長が「佐賀に根付いた店を作りたい」との思いから初めて設置した。

　陶磁器商社「百田陶園」（西松浦郡有田町）の協力で集めた作品を並べる同ギャラリーには、デザイナーの柳原照弘さん、オランダのデザインユニット「ショルテン＆バーイングス」がデザインしたブランド「1616 / Arita Japan」のスクエア、パレス、ディープと3種類のプレート、町内の窯元から集めた約150種類のカップ＆ソーサーを並べる。

　ギャラリー開設から7カ月がたち、コーヒー店のイートインスペースがある2階を訪れる女性客に「かわいい」「きれい」など好評で、近くに佐賀大学もあることから2月から3月には「卒業祝い」や教授の「退官祝い」の記念品を求める学生もあったという。同ギャラリー横のイートインコーナーに使っていた有田焼ランプシェードは、客からの問い合わせで商品を取り寄せ販売もしたという。

　同店スタッフの武田裕美さんは「書籍を中心に担当してきたので、有田焼の奥の深さに日々学びながら新鮮な気持ちで売り場に立っている。当初思ったよりも若い方に買っていただいている。これまでの書店と違いイートインのテーブルスペースなどを生かし、今後ワークショップやイベントを行い、地域に根ざした店づくりをしていきたい」と話す。

　営業時間は9時～翌1時（有田焼ギャラリーは20時まで）。