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佐賀の似顔絵作家が個展 敏感な自分を「クマくん」で表現した絵本の出版で

「失敗ばかりのクマくん」を出版した似顔絵作家「しーこ♪」こと、川久保静華さん

「失敗ばかりのクマくん」を出版した似顔絵作家「しーこ♪」こと、川久保静華さん

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 佐賀市在住の似顔絵作家「しーこ♪」こと、川久保静華さん初の絵本「失敗ばかりのクマくん」の出版に合わせ企画した個展が12月2日から、「まちなかオフィスTOJIN館」(佐賀市唐人2)1階のレンタルスペース「L-Terrace(エルテラス)」で開かれる。

絵本「失敗ばかりのクマくん」

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 2020年4月から似顔絵作家として活動する川久保さんは、人より少しだけいろいろなことに敏感で、生きづらさを感じる気質を持つというHSPで、自分を責めてしまい、「こんな自分でもいい」と思うことが難しかったが、周りの協力で、少しずつ自分を受け入れることができ、楽になったという。

 この経験を生かし、同じように悩んだり、ひとりで苦しんだり、自分で自分を攻撃してしまったりする人の力になれればと絵本を制作した。自身をクマくんに似せたこの絵本は、「いつも失敗ばかり」と考えるクマくんが「失敗」だと思っていることは決して「失敗」ではない。ついつい自分を責めてしまうけど、心の優しいクマくんが少しずつ強くなっていくというストーリー。価格は1,650円(kindle版は770円)。

 絵本のことを知ってほしいと企画した今回の個展は、販売する絵本や絵本に描いたイラストの展示に加え、プロジェクターでの作品などを投影する。12月4日はコラボイベントとして、色彩心理学と統計学を用いたカラー個性診断、カラー診断を元にした12色のアクセサリーや小物アクセサリーの販売などを行う。

 川久保さんは「人知れず傷ついている方がとても多い現代では『自分を責めてしまい弱っている人』『周りからはとても元気な人だと思われているけど実は繊細で、一人涙を流している人』『繊細な人と一緒にいるけど自分はそうじゃないからどうしていいか分からない人』も多いのではないかと思い、このような人にこの絵本を届けたい。そう思って企画したこの個展に足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は11時~18時(最終日は16時30分まで)。入場無料。今月9日まで(3日、6日は休館)。

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