「金曜ロードショーとジブリ展」が11月3日から、佐賀県立博物館・美術館(佐賀市城内1)で開催される。
金曜ロードショーは、日本テレビが1972(昭和47)年から放送していた映画番組「水曜ロードショー」が1985(昭和60)年に放送日が金曜に変更となったことで放送が始まり、昨年で40周年を迎えた。同局によると現在、地上波で唯一の映画番組だという。
金曜ロードショーの放送開始と同年の1985(昭和60)年にスタジオを開設した「スタジオジブリ」は劇場用アニメーション映画を中心に製作。1986(昭和61)年に金曜ロードショーの特別番組で「風の谷のナウシカ」を初放送して以降、同番組でもジブリ作品をこれまでに200回以上にわたり放送し、スタジオジブリが人気を確立し、評価を高めたことに貢献したという。
金曜ロードショーとジブリ展は2023年6月〜9月、東京・天王洲での初開催を皮切りに全国を巡回し、これまでに累計240万人が来場したという。佐賀での企画展は全国で13会場目、九州では長崎・大分に続く3会場目。スタジオジブリ作品を公開年や金曜ロードショーで初放送された年の世相や時代背景などとともに展示し、作品が持つ時代性や普遍性と共に紹介する。
展示では、「風の谷のナウシカ」から2023年に公開した「君たちはどう生きるか」まで、スタジオジブリのほぼ全ての作品の名シーンの絵コンテを展示する。そのほか、「魔女の宅急便」「もののけ姫」など人気作品のポスターに飛び込んで主人公のように撮影できる「ジブリ映画ポスタースタジオ」、「借りぐらしのアリエッティ」のアリエッティと同じ目線で巨大な植物を虫たちがあふれる世界のAR体験、ジブリ作品を拡大投影する「ジブリの幻燈楼」、映画に登場する「腐海」や「王蟲」の世界を、造形作家の竹谷隆之さんが監修して作り上げる「風の谷のナウシカ 王蟲(オーム)の世界」などのコンテンツを展開する。
併せて、佐賀市内4つの施設に設置されたスタンプを集めた人にオリジナル缶バッジを進呈するスタンプラリーや、同展チケットを提携する30店舗で提示すると割引などのサービスを受けられる企画、JRとバスの公共交通を利用するとオリジナルクリアファイルを進呈する企画も展開。期間中、同展のラッピングバスも市内を走行し、声優でナレーターの島本須美さんによる車内アナウンスも行う。
11月2日に行われた開会式で、同展を主催する福岡放送の坂巻和也社長は「10月まで山口市で開催したばかりで、福岡県北九州訪問で既に展示を見た人もいるかもしれないが、佐賀展はさらにパワーアップしたとアピールし、来場につなげたい」と話す。
日本テレビ執行役員の桑原祐三さんは「スタジオジブリの作品は普遍的で、小学生、大学生、結婚や子育てを経験した後と見え方が変わっていき、いつ見ても新鮮。子どもの頃に『トトロ』などを見た人が大人や親になり、新たな気づきや感動を得ることもある。佐賀駅のポスターや中央通りのフラッグなど、佐賀での展覧会を盛り上げる人々に感謝し、期間中多くの人に見に来てほしい」と話す。
スタジオジブリの西岡純一さんは「作品世界に入り、学び、楽しめるほか、フォトスポットや土産品もあり、1日楽しめる充実した展示になっている。ぜひ楽しんでほしい」と話す。
山口祥義佐賀県知事は「ジブリの歴史と自身の記憶を重ねて見ることができ、それぞれの作品が色あせず、今も鮮やかによみがえる展示で、美術館と博物館の両方にまたがる会場を結ぶ通路の会場づくりにも工夫があった。佐賀アリーナなどを訪れる人にもジブリ展に足を運んでもらえるよう、佐賀市と連携して集客の仕掛けに取り組み、佐賀展を盛り上げたい」と話す。
開催時間は9時30分〜18時(最終入場は17時、金曜・土曜・日曜は20時まで、同19時)。月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日〜2027年1月1日は休館。観覧料は、一般=1,900円、中高校生=1,500円、小学生1,000円。2027年2月14日まで。