佐賀市・神埼市・みやき町が事業主体となり、佐賀~久留米間を国道264号線経由で運行する路線バス「江見線バス」が10月1日、前日まで西鉄バス佐賀が運行した「江見線」の内容を引き継ぎ、運行を始めた。
佐賀市・神埼市・みやき町が事業主体となり運行を引き継いだ「江見線バス」、運行開始セレモニーの様子
これまで西鉄バス佐賀が運行した江見線は、佐賀第二合同庁舎・佐賀駅バスセンターと、JR久留米駅・西鉄久留米をみやき町・江見を経由する路線バスで、所要時間は約1時間15分。同じく西鉄バス佐賀が運行し、国道34号線の神埼駅前や目達原を経由する「神崎線」と共に、佐賀と久留米を結ぶバス路線として長く利用されてきた。江見線ではかつて、高速バスでも使う車両を使った特急バス、通称「江見特急」を運行していたが、利用者の減少で2011(平成23)年3月に廃止され、その後も利用者の減少が続いていた。
深刻な乗務員不足を理由に同社は2024年2月、神埼市やみやき町など沿線自治体に対し、2025年10月に路線自体の廃止を申し入れ、2024年10月には、これまでの運行本数を半減させるダイヤ改正を実施した。一方、沿線自治体はバス会社に、減便時の利用者への影響を最小限に抑えるためのダイヤ、廃止の延期や存続への支援策の協議を要望。同社による運行は昨年10月以降も継続されたが、昨年11月、西鉄バス佐賀による路線廃止を受け入れ、佐賀市・神埼市・みやき町が共同運営する形での路線維持を表明。西鉄バス佐賀運行の江見線の廃止日を今年9月30日と決めた。
この日から運行を始めた江見線バスは、佐賀市交通局から譲り受けた車両3両を使い、条件付き一般競争入札で決まった「ジョイックス交通」(神埼市千代田町)が運行。これまでの時刻・運賃を引き継いだが、西鉄バス佐賀の営業所内にある佐賀第二合同庁舎バス停からの発着がなくなり、佐賀駅バスセンター発着となった。運行本数は、平日・土曜=片道6~7本、日曜=同4本(一部便は「寄人橋」発着)。運賃は、佐賀駅バスセンター~西鉄久留米駅=1,100円。定期券以外での運賃支払いは現金のみで、西鉄バス佐賀での運行時に利用できた交通系ICカードの利用はできない。今後、キャッシュレス決済の導入を検討するという。
出発セレモニーには、坂井英隆佐賀市長や實松尊徳神埼市長、岡毅みやき町長らが出席し、佐賀駅バスセンターからの第1便となる、6時12分発の西鉄久留米駅行きを見送った。