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佐賀市に外国人向けゲストハウスオープン 中心市街地の空き家を活用

ゲストハウスを運営する江口健二郎さん

ゲストハウスを運営する江口健二郎さん

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 外国人向けゲストハウス「PORTA NOVA(ポルタノヴァ)」(佐賀市唐人2)が10月1日、佐賀市中心街にオープンした。

ベッドルームとなる2階部分

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 中小企業診断士でIT企業社長の江口健二郎さんが運営する、築50年を越える木造2階建ての空き家を改装した同施設。中心市街地の空き家有効活用に取り組むNPO法人「さが市民活動サポートセンター」(唐人2)と佐賀市が協働し、ビジネス経験豊富な事業者に空き家の活用を委託することを目的として事業計画案を公募。今年5月に行った公開プレゼンテーションの結果、江口さんが提示した「1日1組限定のゲストハウス」案が採用された。

 自身の業務の一環とし観光産業の市場調査をしていたという江口さんは「分析したデータを顧客に提供してきたが、見込みのある市場に自分が参入したいという思いも湧いていた」と振り返る。「佐賀を訪れる外国人が増える一方で、観光目的の家族や団体を比較的安価で受け入れる施設はまだ少ない。今回の募集を見て、ゲストハウスができるのではと応募した」と話す。

 採用が決まった際は「うれしさとともに、絶対に成功させるという使命を感じた」という江口さん。「古い良さを生かして新しいものを生み出す」をコンセプトに空き家のリノベーションに取り掛かり、家屋の外観はこれまでの面影を残しつつ、2階のベッドルームの壁を板張りに変えて真新しさを前面に出すなどの工夫を凝らした。外国人に喜ばれるよう1階の和室を整備し、日本的な空間を演出。ITのノウハウを生かした最新のセキュリティーシステムを導入し安全面の強化を図った。「新しい扉」「新たな門」という意味のラテン語「PORTA NOVA」を施設名にした。

 江口さんは「まずは宿泊施設として経営を成り立たせることが当面の目標。施設の利用客と地域住民が時間を共有する出会いの場を作り、外国人と市民の新たな交流拠点になっていけば」と期待を込める。

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