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佐賀の劇団「佐賀さわげ」が映像作品配信 メンバー全員が実名出演のファンタジー

雨の降りやまない「2つめの世界」で、傘を手に動けなくなった住人の志穂(奥)と出会った心(手前)

雨の降りやまない「2つめの世界」で、傘を手に動けなくなった住人の志穂(奥)と出会った心(手前)

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 劇団佐賀さわげが3月14日、ユーチューブで映像作品「軽トラに轢(ひ)かれたから世界の目を覚ましにいく。」の配信を始めた。

劇団「佐賀さわげ」の「軽トラに轢かれたから世界の目を覚ましにいく」メインビジュアル

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 2014(平成26)年に「演劇ユニット 佐賀若手劇団さわげ」として活動を始め、昨年4月にユニットから「劇団」へと体制を変更。現在は舞台公演に加え、動画配信を行っており、昨年11月に県内で活動する「劇団SA-GA(サーガ)」の舞台公演で客演した。

 新型コロナウイルス感染症拡大で中止した舞台公演に代わって配信する今回の作品は、「演劇」という概念が消えた世界が舞台。軽トラックに衝突したことで世界で唯一「演劇」の存在を思い出し、さまざまな世界にトリップする能力も得た主人公・心が、7つの世界を巡り、演劇の楽しさを伝える旅に出るファンタジーで、時間は約30分。代表の鷹巣将也さんによると、メンバーの全員が本人役として出演することから同劇団の入門編としても楽しめるという。

 鷹巣さんは「公演の中止で活動ができない悔しさやもどかしさがあり、公演を楽しみにしていた方にも申し訳なく、劇団でアイデアを出し合った。明るく笑って楽しめる『さわげ』らしさが詰まっているので、見てほしい」と話す。

 主演の奥心(おくこころ)さんは「映像で見る演劇が初めての人も、『さわげ』を初めて知る人も楽しめる作品。自分も含め劇団メンバー全員が実名で、本人として出演するので、それぞれの個性や人間性が楽しめるのが見どころ。映像作品だからこそできるカメラワークなどの演出や、表情のささいな動きにも注目してほしい」と話す。

 視聴無料。

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