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佐賀大病院肝疾患センターが飲食店とコラボ 「肝臓に優しい」メニュー提供

佐賀大学医学部付属病院肝疾患センターのスタッフ

佐賀大学医学部付属病院肝疾患センターのスタッフ

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 佐賀大学医学部付属病院(佐賀市鍋島5)肝疾患センターが「世界肝炎デー」の7月28日から、佐賀市内の飲食店3店舗とコラボした「肝臓に優しい」をコンセプトにしたメニューの提供を始めた。

「JONAI SQUARE CAFE」で提供する「若楠ポークと大豆ごはんのシシリアンライス」

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 同センターは、佐賀県が都道府県別・人口10万人当たりの肝がん粗死亡率が全国平均を大きく上回り、1999(平成11)年から全国ワースト1位が続いていたことから、死亡率の低下を目指し、県との協定に基づき、2012(平成24)に設置。ウイルス性肝炎を中心とした対策として、「予防」「受検」「受診」「受療」「フォローアップ」の5つのステップに分け、関係機関が連携して各段階で患者を支援する「佐賀方式」のシステムを運用。併せて、県民への肝がん・肝炎に関する講演や肝炎ウイルス検査の勧奨などの啓発活動、肝炎医療コーディネーターの養成・活動支援協力、県内の肝疾患データ解析に基づいた肝炎・肝がんの予防や治療に資する活動や研究などを行っている。これらが奏功して、2019年に死亡率全国ワースト1位を脱却したが、引き続き高い死亡率の低下を目指し、引き続きさまざまな取り組みを続けている。

 「肝臓に優しい」をコンセプトにしたメニューの提供は、昨年7月に続き2回目。飲食店での食事を通じてバランス食を知ってもらうきっかけを作りたいと、同センター特任助教で管理栄養士の原なぎささんがレシピを監修。いずれの店のメニューも野菜を150グラム以上使い、低脂肪・低カロリーに調整。主食の大豆ご飯には佐賀大学農学部が開発した高オレイン酸大豆「佐大HO1号」を使う。

 同日から「JONAI SQUARE CAFE(ジョーナイスクエアカフェ)」(城内1)で提供を始めた「若楠ポークと大豆ごはんのシシリアンライス」は、脂のないもも肉のほか、野菜に赤大根「ビーツ」なども使い、切り方を工夫した。価格は、ドリンク付き=1,100円、ドリンクとミニデザート「コーヒーゼリー・きなこソースと大豆グラッセ」付き=1,300円。テイクアウト弁当も用意。8月3日まで提供・販売する。

 第2弾は、「あい菜食堂」(水ケ江1)で8月7日~10日と16日~18日に提供する「薬膳カレーと大豆ごはんのランチセット」。全て薬膳料理で提供する。価格は1,000円。テイクアウトも用意する。

 第3弾は、佐賀駅近くと佐賀大学医学部付属病院に店がある「FOOD FACTORY FLEX」で8月21日~25日・28日~31日に「肝臓にうれしすぎるカオマンガイ~味変できるグリーンカレースープを添えて~」をテイクアウト販売する。価格は1,200円。

 原さんは「昨年5月に三重大学病院から佐賀に赴任し、佐賀の食のおいしさに感動したが、肝がんの主な原因とされる食べ過ぎによる脂肪肝のリスクも抱えている。今回、提供・販売する料理を1~2回食べただけですぐに健康になれるものではないが、『バランス食』を伝えながら、『日常での食事でも生かしていけそう』というきっかけを作り、脂肪肝を減らし、佐賀の人たちを健康にしていきたい」と意欲を見せる。

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