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佐賀・村岡屋「さが錦」に50周年記念商品 発売当時のスチーム製法再現、しっとり食感に

10月20日から販売を始める「50周年プレミアムさが錦」を手にする村岡屋スタッフ

10月20日から販売を始める「50周年プレミアムさが錦」を手にする村岡屋スタッフ

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 菓子店「村岡屋」(佐賀市鍋島町森田)が10月20日、発売50周年を迎える「さが錦」の記念商品、「50周年プレミアムさが錦」の販売を始める。

「50周年プレミアムさが錦」は、「北海道産大納言小豆」と「嬉野産抹茶」の2種類のラインアップ

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 営業部の山口祐司さんによると、「さが錦」誕生のきっかけは、上皇后美智子さまが皇太子妃になられた1959(昭和34)年。所有する帯やバッグが佐賀の伝統織物「佐賀錦」だったことを知った2代目社長の村岡栄さんが「この織物をもっとたくさんの人たちに知ってもらいたい」と、「佐賀錦」をイメージしたお菓子を作ろうと思ったことから。試作から完成までに約10年をかけたという。小麦粉・米粉・卵を主原料に、小豆を混ぜ込んだ「浮島」と呼ばれる生地に山芋を入れ、焼き上げたものをバウムクーヘンで挟んだ菓子に仕上げ、1971(昭和46)年に販売を始めた。

 「さが錦」は現在、同社の売り上げの4割を占める看板商品に成長。2018(平成30)年には、「さが錦」のコンセプトや味を踏襲し、ロールケーキと合わせた「さが錦ロール」、「さが錦」のバウムクーヘンに自家製あんこを使ったアイスとミルクアイスの3層に仕上げた「村岡屋アイス」など展開を広げている。

 今回発売する「50周年プレミアさが錦」は、発売当時の製法を再現するために、スチームで蒸し上げた「浮島」生地をバウムクーヘンでサンドした。ラインアップは、「北海道産大納言小豆」と「嬉野産抹茶」の2種類。

 山口さんは「スチームで仕上げた『プレミアムさが錦』は水分量も多く、生菓子のようにしっとりしていて、小豆も嬉野産抹茶もしっかりと味を感じられる。50周年キャンペーンも予定している」と話す。

 価格は1棹(7切れ入り)=1,080円。11月20日まで販売する。

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