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佐賀・神埼のうどん店「讃岐屋」が閉店 35年の営業に幕、引退後の夢「海外移住」へ

うどん店「讃岐屋」店主を35年務めた毛利里司さん

うどん店「讃岐屋」店主を35年務めた毛利里司さん

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 国道34号線沿いのうどん店「讃岐屋(さぬきや)」(神埼市神埼町本告牟田)が5月20日、閉店した。

「讃岐屋」最終日、店内入り口に掲げた35年間の感謝と「お代はいただきません」と知らせた黒板

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 毛利里司(さとし)さん・澄子さん夫妻が1985(昭和60)年に開いた店で、国道沿いから見える「丼処」と大きく書かれた赤ちょうちんが目印。「月見」「きつね」「おぼろ」「丸天」「わかめ」「山かけ」「かぼちゃ天」「ごほう天」「肉」「えび天」「かき揚げ」などさまざま組み合わせを楽しめるうどんやそば、丼は「焼肉丼」「かつ丼」「牛玉丼」「玉子丼」「かき揚げ丼」「ホルモン丼」など幅広く提供。いずれもボリュームがあり、近隣の学生や社会人、家族連れなど幅広い客が来店していた。

 里司さんによると、営業35年を節目に同店を閉店することは3年ほど前から決めており、閉店後は店舗敷地の売却手続きなどを経て、夫婦などで海外移住を予定しているという。里司さんは「新型コロナの状況を見ながらなので、いつ実現できるかはまだ見通せないが、これまで休みなく働いてきて、妻にも苦労させたので、晩年は知らない街に住み、その街を歩きながらのんびりと過ごしてみたい」と話す。

 20日は、35年営業できたことに感謝したいと、全ての来店客に無料で振る舞い、最後の営業を締めくくった。

 里司さんは「開店直後の1カ月、当店を知ってもらうために無料での振る舞いから始めた。家族やスタッフ、そしてお客さんに支えられ35年続けることができた。本当にお世話になりました」と話す。

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