JR佐賀駅バスセンターからサンライズストリートを経由しSAGAサンライズパークまでの区間で10月7日から、自動運転バスの走行実証実験が行われる。
佐賀県による、仮想空間と現実空間を融合させたシステムで経済発展と社会的課題の解決を両立させる社会「Society5.0」に向けた取り組みの一環。住民の自動運転に対する認知度向上や、人口減少・少子高齢化に伴うドライバー不足や利用者数の減少に伴う今後の移動手段の確保などを目的に、佐賀県と佐賀市が共同で実施する、昨年10月に続き2回目。
今回の実証実験では、中国の「比亜迪汽車(BYD)」が製造し、日本国内向けに販売する小型電気バス「J6」をベースに先進モビリティ(茨城県つくば市)が開発し、GPSやセンサー、電子地図などの自動運転システムを搭載した、15席を配置する「郊外型」の車両を提供。先進モビリティと建設技術研究所(東京都中央区)が連携し、運行業務を担う。昨年同様、ドライバーが乗車し、ブレーキやハンドル操作を支援するものの、発車や加減速、停止や方向転換などを自動で行う「レベル2」に加え、今年は一部区間で、全ての運転操作を自動化する「レベル4」の自動運転を行う。車内では、運行関係者が体験者に自動運転の状況が分かるモニターを見せながら仕組みを解説する。
運行日は10月7日~14日と21日~25日と27日。「国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会」の開催期間に合わせた。運行時間は9時40分~16時5分で10往復(土曜・日曜は17時10分までに12往復)。乗車は無料だが、現在、ウェブ上で事前予約を受け付けており、乗車前日19時まで先着順で受け付ける(乗員数に空きがある場合、当日乗車も可能)。