佐賀の商店街創業者施設に鍼灸院 得意のマッサージ生かし会社員から転身

創業者向け施設「アトリエ白山」の前に立つ「鍼灸すくすくみらい堂」の久保俊之さん

創業者向け施設「アトリエ白山」の前に立つ「鍼灸すくすくみらい堂」の久保俊之さん

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 佐賀市白山商店街内の創業者向け施設に5月、「鍼灸(しんきゅう)すくすくみらい堂」(佐賀市白山2、TEL 090-9403-5344)がオープンして2カ月がたった。

院内の久保さん

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 学生時代から友人にマッサージをするのが好きで、「『気持ちいいね』『うまいね』と言われるとうれしかった」という鍼灸師の久保俊之さんが、同商店街内に4月にオープンした創業者向け施設「アトリエ白山」に開いた。

 半導体メーカーに勤務していたが、「社会貢献を目に見える形で実現したい」という思いを得意のマッサージで生かしたいと、3年間学校に通って資格と技術を取得した。過去に3人の子どもの「専業主夫」を経験したり、長女が通う小学校の絵本読み語りボランティア経験したりしたことから、体を「育てる」気持ちを込めた店名を付けた。

 「自己免疫力を高めるきっかけ作りを鍼灸で提供したい」と患者の悩みや症状に応じて鍼(はり)と灸(きゅう)を使い分けるという久保さんの施術。客が購入した「お灸セット」を飲食店のボトルキープのように預かり、気軽に継続的に利用してもらうメニュー「立ち寄り灸」は1回5分程度で施術を終えることもできるため、体調管理のために毎日通う客もいるという。煙の出ないお灸を使い、衣服に香りが移らず手軽にできるのも人気だという。

 冷え性になりやすい女性向けに「冷え解消のお灸」をしたり、子ども向けの鍼を使った「小児鍼」も提供。絵本を読むのを楽しみにしながら通う親子の常連もおり、近くの住民や勤務する会社員などの利用が少しずつ増えてきたという。

 久保さんは「現在、ベッドは1床のみの小さな店だが、将来的には、お年寄りから子どもまで、家族で来てもらえるような店にしたい。鍼灸を通じて体を『育てる』下支えになりたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~17時(土曜は13時まで)。日曜定休。

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