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佐賀・古湯温泉の手作り食堂盛況 移住者と地元の人をつなぎ新たな活気生み出す

岸川美紀子さん(写真中央)と「古湯キッチン10 -TEN-」スタッフ

岸川美紀子さん(写真中央)と「古湯キッチン10 -TEN-」スタッフ

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 佐賀・古湯温泉の食堂「古湯キッチン10 -TEN-」(佐賀市富士町古湯、TEL 0952-58-2075)が移住者と地元の人をつなぐ交流の場となり現在、温泉街に新たな動きが生まれている。

移住者や地元住民に欠かせない憩いの場になった「古湯キッチン10 -TEN-」

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 同温泉の旅館「千曲荘」おかみの岸川美紀子さんが、温泉街の空き店舗のシャッターを1つでも開いてにぎわいを取り戻したいと、青果店だった空き店舗を購入して開いた同食堂。移住者などの若い住民や学生などに呼び掛け、手作りの内装やテーブル作りなど開店準備を経て昨年6月にオープンした。店名の「10」は、「ボランティア一人一人の10本の指で手作りした店」という意味が込められているという。

 「母の味の再現」をコンセプトに岸川さん監修の下、古湯ランチシリーズ、佐賀鶏から揚げランチ、肥前さくらポークを使ったとんかつランチ(以上950円)など、佐賀の食材を使った「体にいい料理」を提供する。

 オープンから10カ月たち、温泉街での食の提供だけでなく、移住者などの若い住民の交流の場として機能。満月の夜に開く飲み会「満月酒場」や、温泉街が会場となるマーケットとワークショップイベント「おさんぽ市」(4月29日開催)など、同店を拠点に新たな活動が生まれている。

 岸川さんは「静かでコンパクトな古湯のまちは子育てに適していると言ってもらっているが、この店が動き始めたことでそれを後押しするような発信ができ、近くに十数軒あった空き家にも次々と入居者が決まっている。歯医者跡に絵画ギャラリー、鉄工所跡に古美術店の出店も決まり、衣料店跡にこの店の孫が帰ってきて店を始めたいという話も出ている」と笑顔で話す。

 営業時間は10時~17時。

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