菓子メーカー「本村製菓」(佐賀市金立町金立)が10月1日、新商品「抹茶みるく丸ぼうろ」の販売を始める。
1953(昭和28)年の創業以来、佐賀を代表する焼き菓子「丸ぼうろ」を製造し、スーパーマーケットなど全国で販売する同社。400年続く伝統菓子のコンセプトをそのままに、さまざまなフレーバーを加え「丸ぼうろ」をより多くの人に知ってもらうシリーズとして、2017(平成29)年春に「あまおういちご丸ぼうろ」を発売。昨年11月には「しっとりチョコ丸ぼうろ」の販売を始めた。
第3弾となる今回の商品は福岡県の八女抹茶を使用。抹茶だけを加えると苦味が強く好みが分かれることから、多くの人に食べてもらえるようミルクを加え、甘めに仕上げた。同社が以前から販売する丸ぼうろシリーズ「佐賀藩」の抹茶丸ぼうろとは違う生地を一から作っている。
統括本部長兼工場長の木村一真さんは「佐賀県を代表する文化の1つ『丸ぼうろ』を継承する使命があると考えており、この文化を九州外の人にも知ってもらうためにブームをつくりたい。丸ぼうろのコアファンの方からはこれら新商品に意見を頂くこともあるが、『あまおういちご』や『チョコ』丸ぼうろの販売は好調で、従来の丸ぼうろと合わせて購入する方も増えたと聞いている。『第2の創業』のスタートとして3商品をしっかりと育てていき、意見や要望を聞きながら新たなフレーバーの開発にも挑戦していきたい」と意欲を見せる。
価格は8個入り300円(税別)。九州内の土産店と全国のスーパーなどで販売する。