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佐賀・小城にクラフトジン蒸留所開設へ 「小柳酒造」酒蔵を改修、レストラン・直売所併設

改修工事が進む小柳酒造「西蔵」外観

改修工事が進む小柳酒造「西蔵」外観

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 「小柳酒造」(小城市小城町上町)の酒蔵を改修し、地元素材を使ったクラフトジンを製造する「小城蒸溜所」の開設準備が現在、10月のオープンに向け進んでいる。

改修工事中の小柳酒造「西蔵」内部

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 19世紀初頭の文化年間に創業した同酒造は、日本酒「高砂」「高砂金漿(きんしょう)」を販売しているが、現在は製造を外部に委託。酒造建物のうち、「窯場」と瓶詰め作業場の「昭和東蔵」のみを使用しており、国の登録有形文化財に指定されている木造2階建ての「西蔵」や「明治蔵」などは近年、音楽コンサートや落語講演、アートイベント会場として使用してきた。

 同酒造から「西蔵」などの無償貸与を受け、同蒸留所の開設に向けて準備を進めているのは、「小城観光まちづくりプロジェクト」。同社社長で佐賀県芦刈町生まれの江頭さんは1981(昭和56)年、芦刈町役場に入り、昨年3月に小城市役所を定年退職。退職後は、古民家などの歴史的資源を活用・再生を目的とした同社を設立した。

 10月上旬にオープン予定の「小城蒸溜所」では、「西蔵」で地元素材を使ったクラフトジンを製造するほか、地元食材を使ったカフェ・レストラン、地元産品の販売所、コーヒーばいせん所を整備。「明治蔵」には、テレワークに対応できるワーケーションオフィスも整備する。

 同社の西岡靖恵さんは「今回のプロジェクトで、全国や海外から多くの来場者を迎え、交流の場を提供し、酒蔵の持続的な保全と活用につなげていきたい」と話す。

 現在、改修費や運営資金をクラウドファンディングで募っている。締め切りは9月12日。

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