佐賀市を拠点に活躍する「演劇家」の青柳達也さんと佐賀大学3年生の宮崎真優さんが2月23日・27日、学生と一般市民を対象にしたオンラインワークショップを開催する。
青柳さんは、市民劇団「多久ミュージカルカンパニー」で脚本・演出を務め、佐賀城本丸歴史館(佐賀市城内2)で毎週日曜に歴史寸劇を行う「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」では大隈重信を演じている。県内の大学2校では英語講師を務め、演劇とコミュニケーションに関する研究も行っている。
2人が共同でワークショップを開くことになったきっかけは、青柳さんが佐賀大学で開講した「身体表現入門」の集中講座に宮崎さんが参加したことから。2人が「よりよいイベント運営」をテーマに話をした時に意気投合したという。青柳さんは「宮崎さんは学部でのイベント主催経験と、高校時代からの演劇に関わりから、『何かを表現すること』への情熱もある。ワークショップの運営に学生の目線でぜひ協力してほしいと思った」と話す。宮崎さんは「運営方法やプログラムについてはもちろん、身体表現についても学びや刺激を得られることがうれしい。自分が得た気付きを受講者にも体験してほしいとわくわくしながら準備を進めている」と笑顔を見せる。
当日は「演劇における身体表現の日常コミュニケーションへの応用」をテーマに、昨年9月に2人が開催したワークショップの第2弾で、オンライン会議ツール「Zoom(ズーム)」を使い、声や体の動きを使った表現を、受講者同士や青柳さんらとの対話やレクリエーションを通じて学ぶ。
宮崎さんは「受講者の言葉や思いをくみ取りつつ、表現することの楽しさを伝えることが目標。身体表現の持つ、参加して作り上げるという特長を生かした皆で作り上げるワークショップにしたい」と話す。
青柳さんは「これまで対面で教えてきたこと、対面でしかできなかったレクリエーションがオンラインでどこまでできるか、挑戦の意味も込めたワークショップ。演劇と聞くと難しそうと感じるかもしれないが、実際はその手法を使ってコミュニケーションの楽しさを感じてもらうのがメイン。気軽に遊ぶようなイメージで参加してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は、2月23日=10時~12時、27日=14時~16時。単回参加可。参加無料。応募は専用フォームで受け付ける。