佐賀県基山町出身の漫画家・原泰久さんの人気漫画「キングダム」のコミックス78巻までの全1万6290ページを、有明海沿いの「東よか干潟」の防波堤に掲出した「キングダム読破堤」が5月19日、「屋外での最長の連続した漫画ページ展示」として、ギネス世界記録に認定された。
ギネス世界記録認定幕の前に立つ山口祥義佐賀県知事、「週刊ヤングジャンプ」の増澤良和編集長、ギネスワールドレコーズ公式認定員の寅巴里アイニさん
キングダムは、中国の春秋戦国時代を舞台に描く大将軍を目指す少年と後の始皇帝となる秦王の活躍を中心に、戦乱の世を描いた作品。2006(平成14)年1月に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載が始まり、2013(平成25)年の「第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞」でマンガ大賞を受賞、今年1月に連載20周年を迎えた。電子版を含めたコミックスの累計部数は、2023年11月に発売した70巻で集英社青年漫画誌では初の1億部を突破。昨年10月時点で累計1億2000万部を超えたという。
佐賀県は、県の情報発信プロジェクト「サガプライズ!」の43弾目のプロジェクトとして1月20日から、同作品とのコラボ企画「キングダム×(駆ける)佐賀県~佐賀の火を絶やすでないぞォ。~」を実施。佐賀空港の愛称を期間限定で「佐賀キングダム空港」に改め、空港内を装飾するなどさまざまな企画を展開。当初、3月末までのプロジェクトだったが、企画発表した時点から全国の「キングダム」ファンを中心に話題を集め、3月末までに各企画合わせて延べ21万人の参加があったことから、実施期間を9月30日まで延長。今後、新たな企画も展開していく予定だという。
今回の企画が始まった1月に2025年までに発売されたコミックス1巻から77巻までの全ページを掲出した「キングダム読破堤」。5月18日に1月発売の78巻を追加し、全1万6290ページを掲出。この日までにギネスワールドレコーズ公式認定員による測定作業が行われた。この日、「屋外での最長の連続した漫画ページ展示」としてギネス世界記録に認定され、公式認定員の寅巴里アイニさんから山口祥義佐賀県知事にギネスワールドレコーズの公式認定証が手渡された。
山口知事は「佐賀から世界に発信できるコンテンツが新たに加わった。原先生や集英社の皆さまに感謝したい。ギネス世界記録を手にしたからには、これをずっと守り続けたい」と話す。
認定式に駆けつけた「週刊ヤングジャンプ」の増澤良和編集長は「『キングダム』連載20周年の年に、78巻全巻をただで読ませてしまうという、とんでもないけどエンタメ性ある企画でギネス世界記録の認定を受けたことはうれしく、『読破堤』だけで7万人が訪れたと聞き、ファン同士の交流の場になっていて、足を運んだファンにお礼を言いたい」と話す。