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佐賀・愛敬通りに「ニュー新生飯店」 昨年閉店した町中華の味を継承

「ニュー新生飯店」料理人の野中貴弘さん

「ニュー新生飯店」料理人の野中貴弘さん

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 佐賀・愛敬通りの中華料理店「新生飯店」(佐賀市大財1)が4月12日、店名を「ニュー新生飯店」(TEL 0952-60-2360)に改め、1年1カ月ぶりに再オープンした。

「ニュー新生飯店」で提供する「鶏の唐揚げ」

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 新生飯店は、店主の中田日出海さんと妻の伊津子さんが1970(昭和45)年に開いた店で、ちゃんぽんや皿うどんなどの麺類、焼きそばや中華丼などのご飯類、清炸鶏(チンジャージィ=かしわの唐揚げ)などの肉料理やスープなど、北京料理を幅広く提供していたが、昨年3月に閉店し、52年の歴史に幕を閉じた。

 中田さんから引き継ぎ店を開いたのは、市内で飲食店「BAR AROMA(バーアロマ)」(松原2)、「夜cafe & Bar 福」(大財1)、カフェ「Kitchen29(キッチンふく)」(中の小路)などを経営する「AHT(アート)」(呉服元町)。田中隆子社長は、親に連れられて来店した子どもの頃から通った同店の店名と味を残したいと中田さんを訪ねて提案。昨年夏に店舗物件を引き継いだ。料理人には広島のホテルで中華料理経験を持つ野中貴弘さんを迎え、中田さんから料理指導を受けた。席数は、カウンター8席、テーブル4席、小上がり席8席。

 ランチメニューは、「鶏の唐揚げ定食」(950円、単品=600円)、「日替わり定食」(950円)。夜営業メニューは、「鶏の唐揚げ」(1,100円)、「酢豚」(700円)などの単品に加え、「ラーメン」「ちゃんぽん」(以上700円)などの麺類、「炒飯」(650円)や「天津飯」(700円)などの飯類などを提供する。

 田中社長は「予想以上に反響が大きく驚いている。中田さん営業の頃に対応していた持ち帰りや配達の問い合わせも多いが、まずは店内飲食をしっかり対応していきたい。この店の町中華の良さを今後も残し、若い人たちにも来店してもらい、先代の味を受け継いでいきたい」と話す。

 野中さんは「お客さんと近い距離で料理し提供する形はやりがいがある。味だけでなく、親しみやすさでお客さんに楽しんでもらっていた中田さんの姿勢も引き継いでいきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は、11時30分~14時30分、18時~22時。日曜定休。

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