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佐賀・小城の洋菓子店が移転 駅前の古民家で居心地良い空間作りに注力

「Tem. de Suc.」店内で商品をPRする店主の次富あすかさん

「Tem. de Suc.」店内で商品をPRする店主の次富あすかさん

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 JR小城駅前の洋菓子店「Tem. de Suc.(テム・デ・サック)」(小城市三日月町久米、TEL 0952-72-7277)が移転オープンして1カ月がたった。

マクロビプレート

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 店主の次富(つぎとみ)あすかさんは、東京の外資系企業で働いた後、佐賀に帰郷し趣味で作り始めたケーキが周りに好評だったことから製菓の道を志したという。京都の専門学校の社会人枠を利用して製菓衛生師の資格を取得、佐賀のケーキ店での勤務を経て、次富さんが小さな頃に住んでいて使われないままになっていた小城町の住宅街にある家を改装し、2010年に開業した。

 営業を続けるにつれ納品先が増え、店が手狭になってきたと建築会社を営む知人に相談したところ、同社が入居する築105年の古民家のスペースが空いていると紹介された次富さん。「かねて古民家に憧れていたし、厨房が広く立地もわかりやすい」と移転を決めたという。

 移転後の店舗面積は約50平方メートル。入り口近くに焼き菓子を並べるショーケースを備え、座席はテーブル席10席、カウンター席3席。カフェメニューは、週替わりのケーキ、キャラメルフィナンシェ、ドライフルーツなどを盛り合わせた「Tem’s(テムズ)プレート」、卵、乳製品、白砂糖を使わず植物性の食材のみで作ったスイーツを盛り合わせた「マクロビプレート」(以上1,300円、ドリンク付き)などを用意する。ドリンクは紅茶がメインで、ニルギリ、アッサム、アールグレイ(各700円)、ダージリン(900円)をそろえ、日本紅茶協会認定のティーアドバイザーが入れポットで提供する。

 テークアウトは、移転前からの定番商品「瓶詰めチーズケーキ」(400円)のほか、濃厚な味わいが特徴のチョコレートケーキ「プレミアムショコラ」(300円)、オレンジのパウンドケーキ「カトルカールオレンジ」、ほろっとした食感の「プールドネージュ」(ピスタチオ、ストロベリートマト各170円)、チーズクッキー(150円)などをそろえる。ホールケーキのオーダーメード(直径12センチ=2,100円~)にも対応する(以上税別)。

 次富さんは「カラフルで明るい移転前の店からしっとりとほの暗い古民家へと雰囲気が大きく変わったが、以前からのお客さんにも気に入ってもらえてホッとしている。移転後に当店を知り既に2、3回来てくれている人もいて、ずっと思い描いてきた『居心地良い空間作り』が実現できていると思うとうれしい。今後も無理をせず丁寧な仕事を心がけ末永く店を続けていきたい」と話す。

 営業時間は11時~18時。カフェは金曜・土曜・日曜のみ営業。テークアウトは月曜・火曜定休。

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