演劇ユニット「劇団SA-GA(サーガ)」の第2回公演「長崎街道笑(ショー)とストーリーズ」が10月31日と11月1日、旧枝梅酒造「Edaume(えだうめ)」(佐賀市八戸1)で上演される。
佐賀市を拠点に活動する劇団やパフォーマンス集団の座長ら6人が2019年に結成した同隊。同年10月におこなった第1回公演「暁のかけら」では、坂本龍馬や高杉晋作、伊藤博文など、幕末に活躍した人物たちの姿を描き、好評を博した。
代表の谷口文章さんは「今回の公演は、コロナ禍で減ってしまった『声を上げて笑える機会』を取り戻したいという思いが上演のきっかけの一つ。今年6月に長崎街道が日本遺産に認定されたことも受けて、街道沿いの佐賀の街を舞台に、笑いを取り入れた舞台を作ろうと企画した」と話す。
公演では各回15~20分の芝居やコント4作品を上演する。ラインアップは、遺品処理を行う「便利屋」3人組が主人公の「遺品処理」、サラリーマン2人組が酔っぱらいの警備員と出会うことで始まるはちゃめちゃなストーリー「Sugar」のほか、「自分が見た中で『これは面白い』と思ったネタを厳選し、長崎街道バージョンにアレンジしてもらった」(谷口さん)という、芸人・ヘンリー西正さんの単独コント「西正劇場」、幕末の佐賀藩を舞台に、大隈重信が長崎街道を駆け坂本龍馬に大政奉還を説いた史実を基にした「走れ、ハッタロス」。
今回、同隊の公演に初めて出演するいなばゆうこさんは「自分が座長を務める団体の公演がコロナ禍でなくなり、やりきれない気分でいたときに今回の話をもらった。第1回公演を見て、自分も参加したいと思っていたのでうれしい」と話す。同じく出演する谷口喜政さんは「第1回公演を見て、一度離れた舞台での演劇をもう一度やりたいという気持ちが高まっていた時に声を掛けられたので、二つ返事で出演を決めた」と笑顔を見せる。
谷口さんは「4作品とも笑いのジャンルがばらばらなので、どのような年代、笑いの好みでも楽しめる公演。第1回公演のとき同様、今回も舞台上でのパフォーマンスと映像を組み合わせたものにした。『面白ければ何でもあり』のチャレンジ精神で作る舞台なので、足を運んでほしい」と呼び掛ける。
開演時間は両日とも13時、18時。入場料は各回3,000円(「Edaume」隣接カフェ「縁」ケーキセット付き)。 問い合わせは谷口さん(TEL 090-9650-5979)まで。