「nongo-kitchen(ノンゴ・キッチン)」(佐賀市高木瀬西5、TEL 0952-48-0427)が5月12日、高木瀬公民館近くにオープンした。
店主の峯裕子さんは、美容関係の会社でサロンの先生への技術講師や化粧品の輸入販売などを約7年経験し、仕事中心で子どもに向き合う時間が少なかったという。子どものために働き方を変えたいと思っていたところ、福岡でキッチンカー営業している人から「自分のペースで働ける」などアドバイスを受け、2014(平成26)年にトラックを発注し、キッチンカー「nongo-kitchen」を開業。成功店主に話を聞きに行き、カレー店での修業を重ねるなどして、徐々に出店数を増やしていった。
キッチンカーでは、佐賀牛や伊万里牛のスジ煮込みカレーをメインに福岡県内を中心に出店、3年目には販売車両を増やすなど人気店に成長したが、峯さんによると、天気に左右されるイベント出店は売り上げの波が激しく、販売が好調でも次の出店の仕込みに追われ休む時間が十分に確保できず、天候状況で売り上げが全く立たない日もあったという。一方、佐賀市内の高校の寮の管理と給食運営を引き受けたことで、売り上げがぶれない軸を複数作ることが大事と考えたことと、今まで出店が少なかった佐賀のイベントでも営業したいと、拠点ともなる実店舗の開店を決めたという。
「美容と健康の後押しになるような店」(峯さん)をコンセプトとした実店舗の席数はカウンター5席、テーブル12席だが、当面はテークアウト専門で営業する。メニューは、厚生労働省が提唱する健康づくり指標で、目標に定める野菜摂取量350グラムの3分の2を入れた「日替わりお野菜ランチ」(ミニカレー付き=850円、カレーなし=750円)、「佐賀牛スジ煮込みカレー」(焼き野菜付き=750円、ルーのみ200グラム=450円)。ドリンクはアイスコーヒー、ウーロン茶、アイスカフェラテ、レモネード(以上150円)を用意する。
峯さんは「食べることで体に良いことをしたと思ってもらえる店、スポーツジムに行くような感覚で楽しんでもらえるような店を目指したい」と話す。
営業時間は11時~14時(14時~18時はテークアウト受け渡しのみ)。日曜定休。