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佐賀の食品会社「ホンザン」が東鶴酒造の酒かす使った赤酢 佐賀豪雨の応援商品にも

(右から)「赤鶴久」をPRする「ホンザン」の本山智子社長、「東鶴酒造」の野中保斉社長

(右から)「赤鶴久」をPRする「ホンザン」の本山智子社長、「東鶴酒造」の野中保斉社長

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 佐賀の食品メーカー「ホンザン」(佐賀市大和町尼寺)が2月20日、「東鶴酒造」(多久市東多久町別府)の酒かすを使った赤酢「赤鶴久(あけづく)」の販売を始めた。

赤酢「赤鶴久」

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 農業や食に関する活動をしている「ホンザン」の本山智子社長は、米の生産消費アップに貢献したいと、佐賀の米の使用率が上がっていて評価も高い佐賀の酒蔵メーカーの酒かすを使った商品を作りたいと考えていたという。昨年春、「東鶴酒造」の野中保斉社長を紹介してもらい、酒蔵で2年以上熟成された酒かすを見せてもらったところ、「味噌のような赤茶色でおいしかった」(本山社長)と、酒かすを原材料にして作る「赤酢」の開発を始めた。

 昨年8月の佐賀豪雨で牛津川沿いにある「東鶴酒造」も大きな被害を受けたことから、応援商品にもしたいと、夜明けに鶴が復活して久しく羽ばたいていくという意味の「赤鶴久(あけづく)」という名の商品を完成させた。本山社長によると、酸味が少なく、同社の黒酢と比べて保湿成分や脂肪燃焼成分など高く飲みやすいという。

 野中社長は「当社では年々酒かすの利用が減っていたので、今回、酒かすを活用した新商品を送り出すことができて良かった。『赤酢』をきっかけに改めて『東鶴酒造』に目を向けてもらえるきっかけになれば」と話す。

 本山社長は「『東鶴酒造』の熟成した酒かすはポテンシャルが高く、『よくぞ保存してくれていた』と思った。普段は1日10ミリリットルを目安に水や炭酸で割って飲んでもらい、アレンジドリンクの一つとして、『東鶴』と合わせた日本酒カクテルでも楽しんでほしい」と話す。

 価格は300ミリリットル=1,500円(税別)。「東鶴酒造」と「佐賀ビネガー」(佐賀市嘉瀬町)で販売する。

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