「琴路神社」(鹿島市納富分)発祥の伝承芸能「琴路(きんろ)神社の獅子舞」が1月3日、 「佐賀城本丸歴史館」(佐賀市城内2)で披露された。
「にほんの文化にふれてみよう」をテーマに元日から開かれている新春イベント「令和2年佐賀城本丸のお正月」の一環として、継承と普及活動を行う「南川獅子舞保存会」が実演した。
「琴路神社の獅子舞」は鹿島市山浦南川地区で300年以上の伝統を有し、激しく動き回る所作から地元では「あばれ獅子」とも称され、同神社で獅子舞を奉納する毎年秋の神幸祭(しんこうさい)は佐賀県重要無形民俗文化財に指定されている。県内の伝承芸能が一堂に会した昨年9月の「第2回佐賀県伝承芸能祭」では同保存会が佐賀県知事賞を受賞した。
同館玄関前広場で11時と14時の2回行われた演舞では、オスとされる赤獅子をメスとされる青獅子が追いかける形式の舞を披露したほか、天狗面を被った2人の剣士による「剣突き」のパフォーマンスも行われ、見物客から拍手喝さいを受けた。
同保存会の田島伸一さんは「令和初の新年にちなみ、晴れやかでめでたい『祝いの舞』を演じた。歴史ある佐賀城本丸での舞台に立てて光栄。今後も声がかかれば各地に出向き獅子舞を披露していく予定。今回をきっかけに県民に広く『琴路神社の獅子舞』を知ってもらえれば」と話す。