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「佐賀の八賢人おもてなし隊」が7周年記念公演 人気4演目含む5回公演

笑顔で7周年を迎える「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」メンバー

笑顔で7周年を迎える「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」メンバー

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 歴史演劇ユニット「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」による7周年記念公演が9月8日、佐賀城本丸歴史館(佐賀市城内2)「四の間」で開催された。

記念公演5回目「熱いぞ、熱い!」で、賢人たちが現代を生きる人々に熱く語りかけるラストシーン

 2012年9月から毎週日曜に1日5回歴史寸劇を上演する同ユニット。最近は活動の幅を広げ、昨年3月から今年1月に開催した「肥前さが幕末維新博覧会」では、毎週土曜・日曜の公演に加えウオーキングイベント「八賢人とまちあるき」を行った。

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 一日5回公演のうち、1回目から4回目は、昨年8月から今年8月までに集計した来場者アンケートを基に、観客満足度が特に高かった作品を上演。いずれの作品にも「北海道開拓の父」と呼ばれる賢人・島義勇が登場することから「島まつり」というコンセプトで、島の北海道開拓のきっかけを描く「どしたらいいんじゃ?」、佐野常民が友人である島との会話を通じて自らの仕事に向きあう「蝶よ、渡れ」、長州(山口県)へ出兵していた副島種臣と大隈重信が北九州で果たした運命の再会を描く「あの夜のままで」、大木喬任を主人公に義務教育制度の誕生を描いた「酒もってこい」を演じた。いずれも笑いを交え、賢人たちの苦悩や決断、さまざまな思いを描いた作品で、集まった観客はメンバーたちが描く歴史の一場面に見入っていた。

 5回目の公演では、大隈重信をストーリーテラーに、佐賀藩第10代藩主・鍋島直正から藩士たちに伝わった「日の本を一つに」という熱い思いを描く「熱いぞ、熱い!」を上演した。この演目は「おもてなし隊」発足以来、一度しか上演されておらず、メンバーからも「幻の演目」とされてきたという。会場にはこの日最多となる90人以上の観客が集まり、「四の間」に入りきれず廊下から立ち見で観劇する人も見られた。終演後、集まった観客たちを前に、同隊代表で大隈重信を演じる青柳達也さんが声を詰まらせる一幕も。最後はメンバーたちが「皆さま、ありがとうございました」と声を合わせ、観客から大きな拍手が送られた。

 同隊副代表で島義勇を演じる谷口文章さんは「満足度上位4作品全てに自分が演じる島が出演しているのはとても光栄なこと。今日は観客の皆さんの期待に応える気持ちで演じた」と笑顔を見せる。「島は54歳でこの世を去ったが、自分自身は島の享年を過ぎても『八賢人おもてなし隊の島』でいたい。体の続く限り、寸劇という形で島をはじめ佐賀の偉人の魅力を伝えたい」と意気込む。

 青柳さんは「たくさん集まってくれた観客の姿を見て、こんなにも多くの人におもてなし隊が愛されているんだと感謝でいっぱいになった。各回一発勝負の4演目、ほぼ初挑戦のフィナーレ『熱いぞ、熱い!』までメンバーたちとやり遂げることができて、今は達成感からさわやかな気持ち」と振り返る。「これからも自分たちが演じる『佐賀の八賢人』の歴史を掘り起こして、新しい演目などの形で発信していきたい。佐賀で歴史寸劇という活動があること、自分たちが演じる佐賀出身の偉人のことを、たくさんの人に知ってもらいたい」とも。

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