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佐賀中心街交流拠点「オランダハウス」閉館迫る 予定上回る来館者数記録

「オランダハウス」スタッフの船津丸貴帆さん(左)と堀岡真也さん(右)

「オランダハウス」スタッフの船津丸貴帆さん(左)と堀岡真也さん(右)

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 佐賀県主催の「肥前さが幕末維新博覧会」のパビリオンの一つで、江戸時代から交流の歴史があるというオランダとの交流拠点「オランダハウス」(佐賀市呉服元町)が1月14日、博覧会の閉幕に合わせて閉館する。

滞在したオランダ人アーティストたちの活動の軌跡を記したパネル

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 1934(昭和9)年に造られた佐賀銀行旧呉服町支店の建物を活用し、昨年3月17日にオープンした同施設。「オランダの人たちとつながりを深め、新たな未来を創っていく」というコンセプトの下、世界で活躍するデザイナー、映像作家ら6組のアーティストが佐賀に滞在しギャラリー内外で作品を制作する「アーティスト・イン・レジデンス」を軸に、彼らの作品発表や講演などを通して来場者や地元市民との交流が行われてきた。

 施設の管理運営を担った地元スタッフマネジャーの船津丸貴帆(ふなつまるきほ)さんは「スタッフに決まってから語学力をつけようと英会話教室に通ったが、日本語が堪能なオランダ人スタッフなど、周りに助けられながら運営を続けることができた」と振り返る。

 昨年6月にスタッフとして加わった佐賀県政策部政策課副課長の堀岡真也さんは「制作に没頭するアーティストとのコミュニケーションに苦心することもあったが、全員の作品を完成させることができた。お客さんにより満足してもらうため、施設内装に工夫を凝らしたり、市民が気軽に参加できるイベントを随時企画したりと、エンターテインメントの要素も取り入れた」と話す。

 同施設の認知度が上がった昨年夏ごろから来館者が増えたという。船津丸さんによると、当初、期間全体で3万人と見込んだ来場者数は9月17日に達成。5万人に上方修正した目標も12月24日に達成したという。

 堀岡さんは「時間がたつにつれてスタッフの接客やイベントコーディネートのスキルが上がったことで、『オランダハウス』の魅力を多くのお客さんに味わってもらうことができた。県内外からたくさんの人が訪れ、両国の交流の場としてのみならず観光スポットとしても成果を出せた。アーティストの作品や彼らの制作にかける思いに触れられる期間も残りわずかなので、ぜひ足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

 開館時間は10時30分~18時30分。入場無料。

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