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佐賀発ギョーザ新商品「チーズ&おから」 斬新さで「食の感動」伝えたいと意欲

新商品をPRする代表の吉浦宏治さん

新商品をPRする代表の吉浦宏治さん

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 「佐賀ん餃子(ぎょうざ)やしき」(佐賀市神野東1、TEL 0952-23-0088)が7月27日、新商品「世界のチーズ&ヘルシーおから餃子」の販売を始めた。

「世界のチーズ&ヘルシーおから餃子」(左)と「佐賀牛餃子」(右)

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 佐賀市高木瀬東の専用工場で冷凍生ギョーザを製造し、神野東の直営店のほか九州、関西、中部地方のスーパーマーケットなど約70店舗で販売する同社。創業者の馬場利治さんは、栃木県宇都宮市の名物ギョーザをヒントに「佐賀でもギョーザでまちおこししたい」と2008年から5年程かけてレシピを開発。当時82歳と高齢だったことから近くに住む吉浦宏治さんに後継を前提とした共同創業を依頼し、2013年に創業した。同年、馬場さんが引退。吉浦さんが事業を引き継いだ。吉浦さんは「考えてもいないことだったので一度は断ったが、その年齢で事業を始める馬場さんのバイタリティーに感銘を受けた。何より馬場さんのギョーザを食べた瞬間、思わず『うまい』と言葉がこぼれるほど感動し、これならやっていけると確信した」と振り返る。

 吉浦さんが今回の新商品開発を始めたのは今年5月ごろから。「食べられずに捨てられてしまうことも多いが体によい食品として活用したい」と思っていたおからにチーズを合わせると食べやすくなると聞いた吉浦さんは、ドイツ産のモッツァレラ、イタリア産のパルミジャーノ・レッジャーノの2種類のチーズと国産のおからを使ったギョーザを開発した。

 「ある時ふと頭の中にレシピが浮かび、作ってみたら、ものすごくおいしくて我ながら驚いた。その後、何度も試作を重ねたがその味を超えるものはできず、最初に作った時そのままのレシピで商品化した」と吉浦さん。おからのしっとり感とチーズの風味が特徴で「タレをつけずに食べてほしい」と話す。同商品は「プレミアム佐賀ん餃子シリーズ」として、今年開発した「佐賀牛餃子」と共に展開する。

 吉浦さんは「意外性のある食材で新しい商品を送り出すことができ、今までとは違うステージに進めたと手応えを感じている。創業者が作ったギョーザを私が初めて食べた時のような『食の感動』を多くの人に伝えていきたい。まずは地元の人に喜んでもらい、地道に少しずつ他地域にも広げていけたら」と話す。

 価格は10個入り=690円。直営店で販売する。

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