小城市の晴田小学校近くにある「出分区(でぶんく)コミュニティセンター」(小城町晴気)で5月27日、「第1回桜花爛漫(おうからんまん)ふれあい寄席×晴田(はるた)コイコイまーけっと」が開かれる。
「第1回桜花爛漫ふれあい寄席×晴田コイコイまーけっと」チラシと地域通貨「晴」
演劇や大道芸に携わってきた、いけうちしんさんらが2016年に子ども向けの昔ながらの遊びを楽しませる「小城こども祭り」の運営に関わったことがきっかけで、演劇仲間や地元住民らで「地域ふれあい実行委員会」を発足。小城市北西部の晴田地区を盛り上げようと、寄席とマーケットを組み合わせた今回のイベントを企画した。
「このイベントにだけ現れる幻の銀行」という「晴田コイコイ銀行」が地域通貨「晴(はるー)」を発行する。「晴」の券面には、「明治の三筆」の一人で小城藩出身の書家 中林梧竹の顔を、漫画家の小城乃はなさんがユーモラスに描いたイラストをあしらった。現金1,000円を11枚の「100晴札(はるーさつ)」に引き換え、マーケットでは100晴=100円で、菓子、農産物、軽食、雑貨などを購入できる。イベント終了後は、現在市内に2カ所あり今後増やす予定の「外使(がいし)店」でも利用できるという。
寄席では、いけうちさんが曲芸を、小城楽亭横幅(おきらくていよこはば)さん、痛風亭魚弱(つうふうていいわし)さんが落語を披露する。「気楽な雰囲気で落語の面白さを味わえる機会を楽しみにしていてほしい。気に入ったら、もしくは日頃のうっぷん晴らしにでも、出演者目掛けて『晴』でおひねりを投げてもらえたら」と笑顔を見せるいけうちさん。サガテレビのキャラクター「ミランバくん」も駆け付けるほか、落語の後には餅まきも予定する。
いけうちさんは「イベントの企画でたくさんの人とつながれた。イベントに来る人たちも、交流を広げる場になるとうれしい。今後、季節ごとの開催を続けていく。皆が笑顔になれるイベントにしていければ」と話す。
マーケットは10時30分~15時。寄席は11時、13時30分の2回公演。入場無料。