和洋菓子店「ばぁばの菓子工房」(佐賀市久保田町徳万)が3月30日、JR久保田駅近くにオープンする。
店主の白濱梨紗さんは、食生活に厳しい祖父母がいる家庭で育った経験から、自身の子育てでも、体のことを意識した食材を使い、糖分や塩分を意識した食事や菓子を作ってきたという。料理や菓子を友人に振る舞った際には「材料代・手間代を払うのでまた作ってほしい」と頼まれることが増えた。その後、祖母の認知症をきっかけにヘルパー資格を取得、おいの自閉症診断をきっかけに児童指導員になり、障がい者支援の一環で菓子作りの機会が増えたほか、白濱さんの子どもたちの体調変化を踏まえ、より栄養を意識した食事の用意する場面が増えたという。白濱さんはこれまでの経験を生かし、食材や糖質、グルテンフリーを意識した和洋菓子店を開きたいと、新築した自宅の一角に菓子製造と販売窓口を作り、店を開く。
販売するスイーツは、てんさい糖やきび糖を使い、佐賀県産の食材も積極的に使う。ラインアップは、チーズケーキ(ホール=1,700円)をメインに、プリンやタルトなど常時5~6種類を用意。2週間に1回程度、あんを使ったパイなどのスイーツも用意する。
白濱さんは「久保田駅周辺にはスイーツ店が少なく、プレオープン時には近所の人から大変喜ばれた。自分の『第二の人生』のためというのはもちろん、今後、福祉施設などでの親子おやつ作り教室など、これまでの関わりを生かしたところへの私なりの地域貢献もしていきたい」と意欲を見せる。
営業は木曜~土曜の12時~(売り切れ次第終了)。