佐賀市が2月5日、同市消防団が使用した「消防車」などを一般競争入札で売却する。
赤色灯、サイレン、無線機、スピーカー、分団名表示灯、投光器や付属装備品などを取り外した「消防積載車」
売却するのは、「消防積載車」がトヨタ車と三菱車の2台で、「消防ポンプ」が2台。同市消防団が約20年使用してきたという。市では、更新時期を迎えた「消防車」や「消防ポンプ」はこれまで処分してきたが、防災意識向上の機会確保などさまざまな理由で「欲しい」という人の声に応えたいと、今回始めて、誰でも参加できる一般競争入札での売却を決めた。
売却に当たり、「消防積載車」については引き渡し時までに赤色灯、サイレン、無線機、スピーカー、分団名表示灯、投光器や付属装備品などを取り外す。佐賀市と書いたペイント文字は、落札者が完全に消す必要があり、「消防積載車」を国内の公道で使用する場合は、標準仕様に戻す必要もある。
佐賀市危機管理防災課の古川達哉さんは「初の取り組みでどのくらいの参加があるか予想がつかないが、『消防積載車』はそれぞれ走行距離約1万キロと活躍の機会はありそうで、アイデアがある人はぜひ応札してほしい。佐賀市の消防に興味を持ってもらうきっかけにもなれば」と話す。
応札には1月11日から27日までに指定の「参加表明書」の提出が必要。