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ペット食器専門店「ラカレン」が有田焼猫食器をテスト販売 元看護師、猫の保護きっかけに開発

有田焼で作った猫専用食器を手にする「LaKaren」代表の末永由貴子さん(右)、喜多静子さん(左)

有田焼で作った猫専用食器を手にする「LaKaren」代表の末永由貴子さん(右)、喜多静子さん(左)

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 ペット専用食器専門店「LaKaren(ラカレン)」(神崎市千代田町直鳥)が現在、有田焼で作った猫専用食器の量産プロジェクトに取り組んでいる。

「LaKaren」が製作した有田焼の猫専用食器

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 代表の末永由貴子さんがペット専用食器専門店を開業したきっかけは、看護師として勤めていた3年ほど前、自宅に白猫が迷い込んできたことから。毛並みもよく雰囲気が良い猫だったことから「飼い主が探しているはず」と警察に届け出をしたが、3カ月経っても飼い主が見つからず、正式に保護猫として迎えることになった。

 さっそく、猫が使う食器を探したというが、樹脂製の既製品には猫に合う気に入った食器が見つからなかったため、自身での開発を模索。2019年6月に看護師を退職し、昨年7月に「LaKaren」を立ち上げ、看護学校時代の同級生・喜多静子さんと共に、佐賀の伝統工芸「有田焼」で作った猫用食器の販売を始めた。

 「有田焼」で作った猫用食器は、傷が付きにくく機能性も十分だったことから、これまでに約20種類を展開してきたものの、量産体制に問題があったことから、今回、新たな食器を開発した。製造は、有田焼メーカーのアリタポーセリンラボ(有田町)が行う。

 新たに開発した食器は、外側に「刷毛(はけ)巻き」という技術を採用。はけを使いながら表面を一つずつ職人が手作業でならし、マットな質感に仕上げた。色はチェリー・スカイ・ミントの3色。サイズは、ハイタイプが、高さ9.7センチ・皿部直径13センチ・重さ420グラム・容量380ミリリットル。ロータイプが、高さ7.8センチ・皿部直径13センチ・重さ380グラム・容量500ミリリットル。「猫とそろいの食器も提供したい」(末永さん)と制作した「人用マレットグラス」が、高さ7.2センチ・直径7センチ・容量200ミリリットル。

 現在、テスト販売をクラウドファンディングサイト「マクアケ」で行っている。価格は、ハイタイプが1万3,500円~、ロータイプが1万3,230円~、「人用マレットグラス」が3,150円~(いずれも先行割引価格)。

 末永さんは「大人になってから猫とこんなに関わったことがなかった私が、猫用食器で独立するとは不思議な縁。『猫にいいものを』と考えている人からの期待も感じる。8月には、東京・新宿で猫アイテムを販売する人とのポップアップも予定している。今後は、佐賀県の販路開拓補助金などを活用して、中国やアメリカなど海外への展開も考え、ペット用食器の分野でも有田焼を世界に広げていきたい」と話す。

 テスト販売は6月29日まで。

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