建設コンサルタント「朝日テクノ」(佐賀市大和町梅野)が現在、伊万里市駒鳴地区の農村民泊「烏泊山荘(からすどまりさんそう)」(伊万里市大川町)の裏山を利用した山林の体験施設「いまり こまなきの里山」で環境教育活動を行っている。
伊万里市駒鳴地区の「いまり こまなきの里山」(写真中央下は農村民泊「烏泊山荘」)
佐賀県内全般の道路や橋りょう、公園、河川、森林土木など幅広い分野での測量・設計・計画を手掛け、測量士や技術士、建設コンサルタント技術管理者などさまざまな資格を持つ社員が在籍する同社。「ビオトープ管理士」など社員が持つ環境に関する資格を環境保全活動でも生かそうと、以前から「神野公園トンボ池保全」などの活動も行っている。
加えて、新たな環境学習の場を提供しようと、同社顧問の野崎忠秋さんが運営する民泊施設の裏山のスギ林や雑木林、広場など約2万平方メートルの環境を生かし、昨年からは、生物と触れ合う機会や参加者同士のコミュニケーションを通じて、自然と共生する感性と知恵を学ぶ場を提供する体験イベントを行っている。昨年10月には、佐賀県知事から環境教育等における環境保全の取組の促進に関する法律に基づく「環境教育等に係る体験の機会の場」としての認定を受けた。
法村孝樹社長は「環境学習イベントでは、里山のことや生態系についての講演と、森の中の散策中に生き物の話、イノシシのヌタバや足跡などの観察と参加いただいた方から貴重な体験ができたと好評を頂いている。地元小学校の環境学習体験の場としても利用してもらえるとうれしい」と話す。