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佐賀・川副町の手織工房「有明木綿」で糸づくりや手織り機の体験講座開催へ

繭を作る道具・回転まぶしを紹介する「有明木綿」の村上ふみ子さん

繭を作る道具・回転まぶしを紹介する「有明木綿」の村上ふみ子さん

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 手織工房「有明木綿(もめん)」(佐賀市川副町小々森、TEL 0952-45-7575)代表の村上ふみ子さんが6月20日・21日、糸づくりや手織り機に触れる体験講座を開催する。

「有明木綿」の繭玉

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 村上さんは2000(平成12)年、京都のテキスタイル学校で織物を勉強し、川副町の実家に工房を開いた。川副町は以前から綿の栽培が盛んだったことから、村上さんは町内で育てた綿を染色、機織りし、昔ながらの自然素材を使った製品を手作業で製作している。自然素材を追及したいと、2010(平成22)年から蚕を飼育、繭から絹を作っており、群馬県の友人から蚕の卵を分けてもらい、自宅で採取した桑の葉を毎日朝夕の2回食べさせて飼育。作った絹からハンドタオルなどの雑貨を作っている。

 村上さんは「元々虫は苦手だったが、手をかけた分喜びがあり、支えになっている。1人で飼育しているため、年1回の飼育期間は夜も寝られないが、成長をみるのは楽しい。桑が年々不足してきていることが気になるが、来年も挑戦を続けたい」と話す。

 当日は、繭玉を熱湯で煮沸して作る絹、ウール、木綿などを使った糸作りと、作った糸を使って手織り機で布を織る体験を行う。

 村上さんは「これから染織を学びたい人、関心がある人にぜひ来てほしい」と話す。

 開催時間は10~16時。参加費=1,000円。要事前申し込み。

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