居酒屋「穂なみ~縁~」(佐賀市開成5、TEL 080-1777-0647)が2月16日、オープンした。
店主の江里口孝洋さんが昨年末まで営業していた同店を引き継ぎ、以前経営していた居酒屋の常連客・森本直樹さんが出資して改めて店を開いた。
江里口さんは以前、佐賀銀行本店近くで居酒屋「よいよい」を経営。転勤で佐賀に住んでいた森本さんは2015(平成27)年から店に通い始め常連客になったが、「よいよい」は2019年4月に閉店。森本さんが閉店を知った時は次の転勤で奈良県に住んでいたが、予定を調整して閉店直前に訪れるほど、店の雰囲気が気に入っていたという。
昨年8月に佐賀市に移住した森本さん。江里口さんと飲みに入った店が「穂なみ」だった。店の雰囲気の良さを感じながら2人で飲んでいたところ、この店が年末に閉店することを知り、縁を感じた森本さんは、店を譲ってほしいと申し出た。その後9月末に、江里口さんが店主になり、森本さんが出資する形で店を引き継ぐことが決まったという。
江里口さんは勤めていたアルバイトを辞め、開店準備を進め1月末にプレオープン。新型コロナウイルス感染症の影響により県が飲食店に要請していた営業時間短縮の状況を見ながら、通常通りの営業時間で2月16日に座席・コースの予約を始めた。
席数はカウンター6席を含む25席。酒は佐賀の日本酒12種類を中心にそろえ、メニューは「焼そら豆」(510円)、「梅なんこつ」(390円)など一品料理や揚げ物や焼き物を提供する。野菜は江里口さんや森本さんの知り合いの農家から直接仕入れるほか、前の店でも好評だった刺し身などに使う魚は以前からの仕入れを継続する。江里口さんは「佐賀の日本酒の種類をいずれ2倍くらいに増やしてきき比べができるようにしたい」と話す。
森本さんは「引き継ぎ後、店名を変更することも考えたが、以前の『穂なみ』にあった『客同士がつながれる』店の雰囲気を引き継ぎたいと、そのままの店名に『縁』を加えた。おいしい酒と食べ物を提供することはもちろん、店で出会う人とのつながりを深められて豊かに感じられる店を目指したい」と話す。
営業時間は17時~23時(ラストオーダー)。