「BOOK(ブック)マルシェ佐賀2020」が10月4日、佐賀市中心街の「656(むつごろう)広場」(佐賀市呉服元町)周辺で開催される。
「本でつながる、人と街」をコンセプトに2009(平成21)年から毎年秋に開催している同イベント。段ボール1箱分ほどの売りたい本を持ち寄って、店の軒先や青空の下で販売する「一箱古本市」や、読んで面白いと思った本を紹介し、質問のやり取りの後、観客が読みたくなった本を投票する「ビブリオバトル」など毎回、本にまつわるさまざまなイベントを展開する。
事務局の「まちづくり機構ユマニテさが」古賀秀幸さんによると、新型コロナウイルス感染症の影響で今年の実施を悩んだが、主会場が屋外でソーシャルディスタンスも取りやすいことから、対策を行った上で開催することを決めたという。例年は県外からの出店もある「一箱古本市」は県内のみに限定し約30店が出店するほか、例年屋内で行っていたイベントも屋外の「656広場」に会場を移して開く。
13時から「656広場ステージ」で開催するトークショー「地方で本をつくるということ」は、ゲストに長崎でひとり出版社「編集室 水平線」を経営する編集者・西浩孝さんと、福岡でブックデザインを手掛けている「デザイン・プール」の北里俊明さんと田中智子さんを迎え、編集とデザインの観点から地方での本作りについて話をする。
「656広場」近くのチャレンジコンテナ「わいわい!! コンテナ2」では、過去11回の「BOOKマルシェ」をパンフレットとポスターで振り返る回顧展のコーナーや、今年、多世代間交流拠点「みずがいえ」(水ケ江)に開設された、医師で作家の鎌田實さんに由来する「鎌田文庫」を紹介するコーナーを設ける。
古賀さんは「今年はなかなか外出する機会が少なかった方に、久しぶりに本を通じて交流を深める日になってもらえるとうれしい」と話す。
開催時間は10時30分~16時。入場無料。