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「楠乃花蒸溜所」が佐賀初クラフトジン 焼酎ベース、レモングラスなど地元素材使用

「スティルダムジン」を手にする「スティルダム・サガ」社長でマスター・ディスティラーの和田真司さん

「スティルダムジン」を手にする「スティルダム・サガ」社長でマスター・ディスティラーの和田真司さん

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 「楠乃花蒸溜(じょうりゅう)所」(佐賀市諸富町徳富)が6月11日、佐賀の素材を使ったクラフトジン「スティルダムジン」の販売を始めた。

「楠乃花蒸溜所」のクラフトジン「スティルダムジン」

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 「佐賀初のクラフトジンを造りたい」と、昨年5月に会社「スティルダム・サガ」を立ち上げた和田真司社長が初めて商品化した。佐賀の純米吟醸酒から造った純米焼酎をベーススピリッツに、県産レモングラスやハーブ、ゴマ、ノリなどの地元7種類を含む14種類のボタニカル(素材)を漬け込み、オランダ製蒸留器「iStill(アイスティル)」で蒸留。「日本の滝百選」に選ばれた唐津市七山の「観音の滝」近くの森林地下3000メートルから採取した天然水で加水調整した、オランダ発祥の「ジュネバ」タイプのクラフトジン。和田社長によると、県産素材を使ったクラフトジンは佐賀初という。

 ラインアップは、「スタンダード」(700ミリリットル=4,500円、375ミリリットル=2,500円)、佐賀県鹿島産有機レモン「リスボン」をキーボタニカルに、レモンがほのかに香るシトラス系の「リスボン」(700ミリリットル=5,000円、350ミリリットル=2,700円、以上税別)。

 和田社長は「すごく甘味があり、まろやかなジンに仕上がり、佐賀のボタニカルの豊富さを改めて実感した。スピリッツファンやバーテンダー向け展示会が新型コロナウイルス感染症の影響で見通しが立たないが、市内のバーで飲んでもらえるように展開を広げていきたい。小ロットのクラフトジンの開発力を生かし、店オリジナルジンや、有明海のカキなど料理に合うジンの開発などにも取り組んでいきたい」と話す。

 「山田酒店」(赤松町)、「しめなわ」(神野東1)、「JONAI SQUARE(ジョーナイスクエア)」(城内1)などで販売し、順次取扱店を広げる。

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