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佐賀中心街に「古民家酒場 夕月」 経営者祖父母が営業した小料理店建物を改装

居酒屋「古民家酒場 夕月」を経営する「アンジェルクス」の千住英正社長

居酒屋「古民家酒場 夕月」を経営する「アンジェルクス」の千住英正社長

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 居酒屋「古民家酒場 夕月」(佐賀市大財1)が6月5日、佐賀市愛敬通りとかささぎ通りの交差点近くに再オープンする。

居酒屋「古民家酒場 夕月」店内

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 佐賀で飲食店「にくにく屋 逢宇楽(あうら)」、古着屋「センヤイチバ」、リサイクル店「センヤイチバ」などを手掛ける「アンジェルクス」(本庄町本庄)の千住英正社長が、1970(昭和45)年創業の小料理店「夕月」の名前を復活させ、新たに開いた。千住さんは「ここは私のじいちゃん、ばあちゃんの家だったところで、1階が店だった。当時、建物の裏口から入り狭くて急な階段を昇って2階で遊んだ記憶がある。店の慌ただしさのそばで遊んでいた時間はゆっくりと流れていて、何かに守られているような気持ちだった」と振り返る。

 その後「夕月」は千住さんの叔母が引き継ぎ営業を続けたが、2000(平成12)年頃にやむなく閉店。閉店後の建物は長く使われず、2018(平成30)年から売りに出されていたところを千住さんが取得。店長を任せられる人が見つかったことから開店を決め、住居だった2階一部も含め、千住さんらが直接手を入れる形でリノベーションした。

 4月7日にオープンしたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、佐賀県からの休業要請を待たずに臨時休業。約2カ月の再準備期間を経て改めてオープンする。

 席数はカウンター・テーブル合わせて20席。2階に個室3部屋を用意してあり、今後の状況を見て席の提供を判断するという。メニューは、つくね(塩、たれ、田楽みそ=各2個160円)、「おろしつくね」(ウメ、ポン酢、ゆずこしょう=各2個190円)、創作つくね(サルサ、めんたいこ、ネギまみれ、クリームチーズ=各190円)や焼きギョーザ(6個=590円)など。飲み放題でも提供するお薦めドリンクメニューは、焼酎や日本酒など7種類のお酒を嬉野煎茶や抹茶、生茶、緑茶など7種類のお茶で割り、合計49種類から選べる「お茶割り」。

 千住さんは「お客さんとスタッフの安全を考え、オープン直後すぐに臨時休業してきた。街なかに人が戻るのに時間がかかり、新規店舗には厳しい状況は続くと思う。子どもの頃の私が感じたような温かい気持ちになれる店を作っていきたい」と話す。

 営業時間は18時~24時。当面は金曜・土曜のみの営業。

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