新型コロナウイルス感染拡大防止で佐賀県から出された休業要請が一部を除き解除され、初の週末となった5月9日・10日、ゴールデンウイーク期間中に多くが臨時休業していた佐賀市内の3つショッピングモール「ゆめタウン佐賀」(佐賀市兵庫北5)、「モラージュ佐賀」(巨勢町牛島)、「イオンモール佐賀大和」(大和町尼寺)の各専門店も営業形態を工夫しながら再開した。
政府による緊急事態宣言が全国への拡大されたことを受け、佐賀県は4月16日、外出自粛やイベント開催自粛、県立学校休業に加え、「休業要請」に当たる施設の使用停止等の要請を行い、4月24日に商店街やスーパーマーケット、公園等における感染拡大防止対策の要請を追加した。
緊急事態宣言は全国で5月31日まで延長となったが、政府の基本的対処方針の中で、特定警戒地域以外の34都道府県に対し、休業要請について「各県が実情に応じて要請」と示したことから、佐賀県は5月6日をもって、接待を伴う飲食店を除き、休業要請を終了すると発表。3密を徹底的に避けることや室内の換気など感染対策の徹底を事業者に求めた。発表を受けて、佐賀市内の3つのショッピングモールも営業再開など対応した。
「ゆめタウン佐賀」はゴールデンウイーク期間中にほぼ臨時休業していた専門店が5月9日から、通常22時までの営業時間を19時まで(一部店舗除く)に短縮し順次営業を再開した。売り場面積が広いテナントなどでは、店内混雑緩和のためベルトリールパーティションなどで店内への出入り口を制限し、入り口でスタッフが手の消毒を促すなど営業に工夫が見られたほか、臨時休業を無期限で続ける専門店もあった。フードコートでは半数近くのテーブルをテープなどで囲い、利用可能席数を制限する措置が取られた。
「モラージュ佐賀」でも多くの専門店で閉店時間を早める形での営業を始めたほか、一部専門店では臨時休業を延長した。シネコン「109シネマズ佐賀」では当面の間、休業を続ける。
「イオンモール佐賀大和」では、モール入り口には混雑時間帯を表示し、その時間帯を避けた来店を呼びかけた。一部専門店では臨時休業を延長、営業再開した専門店のほとんどが19時まで(一部店舗除く)の短縮営業としている。シネコン「イオンシネマ」や子ども向けコーナー「モーリーファンタジー」や「キッズUSランド」は当面の間、休業を続ける。