佐賀のハンドメードブランド「White Leaf Moon(ホワイト・リーフ・ムーン)」が製作した布マスクの販売会が3月29日、市民交流施設「わいわい!!コンテナ2」(佐賀市呉服元町)で開かれた。
「White Leaf Moon」製作のワイヤ入りプリーツマスク
「White Leaf Moon」を運営するハンドメード作家・中原由美子さんは、趣味で始めた布雑貨作りが高じてブランドを立ち上げ、モラージュ佐賀(巨勢町牛島)など各地で開催されるマルシェなどのイベントで出店・販売を行ってきた。
かねて子ども用マスクを製作していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いオーダーが殺到するようになり、大人用マスクも急ピッチで製作するようになったという。親交のある「わいわい!!コンテナ2」スタッフの江里口里紗さんが販売会を提案し、29日に中原さんが出店予定だったイベントが中止になったことから、前日に急きょ開催を決めた。
販売会では、大人用から子ども用まで約400枚のマスクを並べ、買い占めを避けるため購入は1人5枚までとした。購入に訪れた主婦からは「マスクに抵抗感のある子どもにも受けがいいかわいい柄のマスクがたくさんあり、ありがたい」との声が聞かれた。
中原さんは「頻繁なマスク着用で気分も落ち込みがちになるが、カラフルな布地を用いておしゃれ感を出したり、大人用には機能性を重視したワイヤ入りプリーツマスクを作ったりするなど工夫を凝らした。マルシェやイベントが軒並み中止になり、転売防止の観点からネット販売も厳しくなっているが、今回のような数少ない機会を大事にして必要な人にマスクを届けたい」と思いを込める。