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佐賀女子短大近くにシェアハウス 古い空き家改装、短大留学生が入居へ

NPO「空家・空地活用サポートSAGA」の塚原功さん(右から2番目)、同・内川実佐子さん(右)、佐賀女子短期大学学長の田口香津子さん(中央)、建物オーナーの鈴木洋介さん(左から2番目)

NPO「空家・空地活用サポートSAGA」の塚原功さん(右から2番目)、同・内川実佐子さん(右)、佐賀女子短期大学学長の田口香津子さん(中央)、建物オーナーの鈴木洋介さん(左から2番目)

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 NPO「空家・空地活用サポートSAGA」(佐賀市唐人)が築50年以上の空き家を改装し整備したシェアハウス「からふる」(本庄町本庄)が3月28日、佐賀女子短期大学近くに完成した。

オレンジ色の外壁が特徴のシェアハウス「からふる」

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 空き家・空き地問題の支援を目的に司法書士や行政書士、宅建士や土地家屋調査士や地域団体などと連携し、独居高齢者や外国人、ひとり親家庭の住居のサポートとあわせて地域の課題解決に取り組む同NPO。

 昨年4月、佐賀女子短期大学近くにある2階建ての空き家の相談を、物件を所有する鈴木洋介さんから受け、NPOが主体となり建物の診断や同短大など各所と協議。同短大の学生や留学生向けのシェアハウスとして改装した。内部の解体やリフォーム作業の一部をワークショップとして昨年8月から計8回開催し、同短大の学生や職員、佐賀大学の学生も参加した。

 完成したシェアハウスはオレンジ色の外壁が特徴で、定員は5人。1階の共用スペースに10.7畳のキッチン・ダイニングと8.8畳のリビング、浴室、洗面室とトイレ2カ所。個室は1階の書斎だった部屋と和室の続き部屋を分割し、それぞれ洋室に改めた計3部屋、2階の和室を洋室に改めた2部屋を用意する。当初、3月29日に家具を搬入し、30日から韓国などからの留学生が入居予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で入居が延期になった。

 代表理事の塚原功さんは「この家は周囲の建物も近く、駐車場を確保するスペースもないため、民間のリフォーム会社が手掛けるには難しかったと思うが、短大と連携し、皆さんの協力でシェアハウスに生まれ変わることができた。学生の入居後も外国人とつながりある団体にも協力してもらい、留学生が快適に過ごせる場所に、多文化共生を象徴する場所になればうれしい」と話す。

 建物オーナーの鈴木洋介さんは「2年前、父親が亡くなってから空き家になっていた。知人からNPOの紹介を受け相談したが、数カ月後に活用の方向性が決まりありがたかった。この家が地域に役に立てばと考えていたが、留学生に入居してもらえることになってよかった」と話す。

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