佐賀の和菓子店「村岡総本舗」(小城市小城町)で現在、ようかんと小豆あんをカステラで挟んだ菓子「シベリア」を販売している。
昨年6月、三越伊勢丹(東京都新宿区)のバイヤーから打診を受け、北海道産の小豆を使った「自家製餡(あん)」と、外側に砂糖のシャリ感と、中にやわらかい口当たりがある同社創業以来の伝統製法「切り羊羹」を合わせ、カステラで挟んだ「シベリア」を開発。こしあんを使い、伝統的な「長崎カステラ」で挟んだ「三角シベリア」と、粒あんを使い、「ポルトガル風バターカステラ」で挟んだ「丸形シベリア」の2種類を用意。三越や同店オンラインストアでの販売が好評だったことから、昨年12月24日から「村岡総本舗」店舗で「小型シベリア」の販売を始め、「三角シベリア」と「丸形シベリア」の予約販売を始めた。
同社営業開発部家長の村田哲雄さんは「大正から昭和初期に作られ、当時人気があったといわれる『シベリア』を当社の自家製あん技術と切りようかんの伝統製法生かして良い商品を送り出すことができた。懐かしさを感じてもらった方もおられるのではないかと思う。佐賀でも多くの方に味わってほしい」と話す。
価格は、「小型シベリア」が486円、「三角シベリア」「丸形シベリア」が5,400円。