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佐賀県立美術館で特別展 「報道の力が守った吉野ケ里遺跡」テーマに

自身が手掛けた展示とともに笑顔を見せる佐賀県立美術館学芸員の細川金也さん

自身が手掛けた展示とともに笑顔を見せる佐賀県立美術館学芸員の細川金也さん

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 佐賀県立美術館(佐賀市城内1)で現在、特別展「吉野ケ里遺跡 ~軌跡と未来~」が開催されている。

佐賀県立美術館で特別展 「報道の力が守った吉野ケ里遺跡」テーマに

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 吉野ケ里遺跡(神埼郡吉野ヶ里町田手)が国の歴史上・学術上価値が高い遺跡である「史跡」に指定されて30年を迎えたことから、「報道の力が守った吉野ケ里遺跡」をテーマに同館が企画した。学芸員の細川金也さんは「もともと工業団地の建設予定地だった吉野ケ里遺跡が史跡として現在まで残された大きな理由の一つに、新聞やテレビ局が吉野ケ里遺跡の発掘調査を大々的に話題にしてくれたことがある。確認調査終了後、壊される予定だった遺跡を救った当時の新聞やニュース映像は、吉野ケ里遺跡を語るうえで欠かせないと考えた」と話す。

 同展では、1989(平成元)年のNHKの朝の情報番組「モーニングワイド」で吉野ケ里遺跡を「邪馬台国のクニとそっくりそのまま」と報じた際の映像や、2001(平成13)年に国営の吉野ケ里歴史公園開園初日の様子を伝える新聞記事など、発掘調査当時の新聞記事、NHKや民放各局で放送されたニュース番組の映像を、遺跡からの出土品や発掘調査時の道具など130点を超える実物資料と共に展示する。会場内すぐの天井には「吉野ケ里遺跡にとってのキーフレーズ」(細川さん)という新聞見出しやテレビで実際に放送された言葉など4つを大きくプリントした垂れ幕も展示する。

 細川さんは「発掘調査の始まりから史跡指定、そして今までの時間の重みを、当時の報道と実物資料たちを通じて感じられる展示になっている。見る人によっては懐かしく感じられる映像や記事も多いと思うので、ぜひ来場して吉野ケ里遺跡の『軌跡と未来』に思いをはせてほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~18時。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。入場料は大人=500円、高校生以下無料。2月16日まで。

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