佐賀市在住で帆布バッグブランド「CUBIE(キュビィ)」代表のタカオユミコさんらが10月20日、「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」で飛行予定の気球に貼り付ける手作りフラッグを制作した。
今月19日~20日に開催された「佐賀さいこうフェス2019」の会場の一つ「佐賀県立博物館」(佐賀市城内1)敷地内でワークショップを行ったタカオさんが、「フェスに遊びに来た人たちが気軽に立ち寄り制作を楽しめる場を作りたい」と帆布を縫い合わせて「絵」に仕上げるフラッグ作りを企画。完成した作品は、タカオさんの親戚が所属するチームがバルーンフェスタで気球のバスケットの外側に取り付けてフライトするという。
一緒に企画を行ったデザイナー・伊藤友紀さんと打ち合わせで、110×90センチの帆布に線を引き、バルーンフェスタを開催する佐賀平野の風景をイメージし、下から「大地」「川」「田んぼ」「山」「空」の5つに区分けし、それぞれの景色に合った色の1辺6センチメートルに切った三角形、四角形の帆布を縫い合わせる「風景画」を描いた。空に浮かんでも地上から見て作品の構図が分かるようなシンプルなデザインにしたという。
ブース内では、フェスに訪れた人たちが足を止め、興味深く見つめる場面が見られた。ワークショップの意図を知り、家庭科の授業で裁縫を習っているという小学生や、大人になって初めて糸を縫う作業をしたという男性ら幅広い世代の人々が参加。代わる代わるブース内の作業台を囲んだ。タカオさんと合同展を開いたことがあるハンドメード作家・河原由紀子さんら友人も手伝いに訪れ、フェスの時間内に完成した。
タカオさんは「吸い寄せられるようにこの場に集まった人たちで作ったフラッグが佐賀の秋空に舞い上がるのはすてきだと思い、今までやったことがない取り組みに挑んだ。参加者が童心に帰って一枚一枚手縫いしながら『絵』を描く過程を見て感動を覚えた。このフラッグがバルーンと共に飛び立つのが楽しみ」と話す。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタは10月31日から11月4日まで、佐賀市嘉瀬川河川敷で開かれる。