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戦国時代から幕末の佐賀藩主の肖像画展示 佐賀城本丸歴史館で

歴代藩主の肖像画に見入る来場者

歴代藩主の肖像画に見入る来場者

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 佐賀城本丸歴史館(佐賀市城内2)御小書院で現在、企画展「佐賀城の殿様たち」が開催されている。

龍造寺隆信(写真手前)ら龍造寺家の人物の肖像画など、展示の一部

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 同展は、江戸時代から明治時代初めまで11代にわたって佐賀藩を治めてきた鍋島家の人物と、戦国時代に佐賀藩を治め、後に鍋島家に藩主の座を譲った龍造寺家の歴史を合わせて学ぼうと企画された。戦国時代に佐賀藩を治めた武将・龍造寺隆信ら龍造寺家当主3人と、佐賀藩主を勤めた10人の肖像画、佐賀藩最後の藩主で、明治時代にはローマ行使も務めた鍋島直大の写真を展示する。壁1面当たり2~4人ずつの「殿様」の絵が並び、展示室の御小書院に入ると「佐賀城の殿様たち」に囲まれる。

 学芸員の竹下正博さんによると、藩主たちの肖像画が一堂に会することは「非常に珍しい」という。明治時代以前に描かれた肖像画は、人物の生前の姿を描いて故人の偉業などを伝えるもので、普段はゆかりのあるお寺で厳重に保管され、命日に行われる行事の際にしか表に出ない。「関係者でも簡単には近くで見られない肖像画が藩主全員分、同じタイミングで表に出ることはとても貴重なこと」と竹下さん。

 「戦国と江戸、江戸と幕末など時代の転換点での画風の違い、着ているものから見える時代ごとの価値観の違いなど、肖像画を通してだからこそ見えるものがある。写真から自分の両親や祖父母に思いをはせるように、肖像画を通して、かつて佐賀藩を治めていた『殿様たち』に思いをはせてもらいたい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~18時。入場無料。8月25日まで。

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