特別展「大河ドラマ『西郷どん』（せごどん）巡回展」が現在、佐賀城本丸歴史館（佐賀市城内2）で開催されている。主催はNHK佐賀放送局。

「奄美大島編」の名場面を紹介するパネルと、「明治新政府編」の主要人物相関図

　薩摩藩出身で幕末から明治にかけて活躍した西郷隆盛を主人公に、現在放送されている大河ドラマ「西郷どん」。同作をより多くの人に楽しんでほしいと、今年3月の山形県・酒田市美術館を皮切りに国内各地で巡回展を行っている。全国21番目となる佐賀での展示は、同作最終章にあたる「明治新政府編」に先立ち展開する。

　会場ではこれまでに放送された名場面をダイジェストで紹介する写真パネル11枚、作中で使われた小道具のレプリカ4点、作中の衣装レプリカ3着と設定画、西郷の生涯や同作で描かれた薩長同盟、江戸無血開城などについて解説したパネル7枚を展示。「西郷どん」ワールドをより楽しめるような仕掛けを佐賀城内に並べたという。18日からは同作の裏側に迫る仕掛けとしてVR映像コンテンツ「鈴木亮平と行く『西郷どん』スタジオツアー」も行う。主人公の西郷隆盛を演じる俳優・鈴木亮平さんの案内とナレーションでスタジオセット見学を擬似体験できる。

　佐賀ならではの企画として、同作で佐賀藩出身の初代司法卿（現在の法務大臣）・江藤新平を演じる迫田孝也さんが7月に佐賀を訪れた際の様子をまとめたパネル展示「迫田孝也さん、佐賀を歩く」、迫田さん直筆の「佐賀の偉人、あなたは誰を選ぶ？」アンケート回答用紙、直筆サイン色紙などを展示する。同展担当者は「江藤の地元として、彼の本編登場を盛り上げたいと思い、実際に迫田さんが足を運んだ場所を地図やフロアガイドに詳しくまとめた」と話す。

　「全国各地での展示に加え、迫田さんの特集パネルなど佐賀独自のスパイスを加えた。これから最終章に向けて動き出す『西郷どん』本編、迫田さん演じる江藤新平の活躍が楽しみになる展示になったので、ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼び掛ける。

　開館時間は9時30分～18時。入館無料。10月21日まで。