「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」が現在、歴史寸劇に挑戦する小・中・高校生男子の「賢人ジュニア」メンバーを募集している。
佐賀城本丸歴史館(佐賀市城内2)で2012年2月から毎週日曜日に1日5回、幕末から明治にかけて活躍した佐賀の偉人にまつわる歴史寸劇を披露している同隊。代表で大隈重信を演じる青柳達也さんが、佐賀の子どもたちに地元の歴史や文化について演劇を通して知ってもらい、同隊の「未来の担い手」を育成したいと企画した。
4月13日に佐賀市佐野常民記念館(川副町早津江津)で公開オーディションを行い、「賢人ジュニア」を選抜。5月11日から来年3月までレッスンと実地研修を行い、来年3月29日に「お披露目公演」を予定する。レッスンは月2回、土曜日に古賀英語道場(高木町)で行い、実地研修は月1回、日曜日に佐賀城本丸歴史館で行う。講師は青柳さんを含めた「おもてなし隊」の役者4人と同隊プロデューサーの桜井篤さんの計5人が務める。
講師の嵯峨賢成(けんせい)さんは「レッスンはボイストレーニングやストレッチの基本から演技指導まで、実地研修は観客と接する際のマナーなどを教える予定。『賢人ジュニア』としてだけではなく、どこの劇団に行っても通用する技術を教えたい」と意気込む。
講師の西正(にしまさ)さんは「歴史ものに特化しているが、典型的な『時代劇』というわけでもない。楽しく歴史を学べるのは『賢人ジュニア』ならでは」と話す。
講師の谷口文章さんは「小学校で習い、教科書にも出てくる『八賢人』として舞台に立ち、学んだことをリアルに肌で感じられるのは貴重なチャンス。演劇はもちろんコミュニケーション、郷土史まで多くを学べる場になるので、挑戦してほしい」と話す。
青柳さんは「明治維新200年まで『おもてなし隊』が佐賀で活躍してほしく、佐賀の子どもたちに早くから地元の魅力を知ってほしいという強い思いから生まれた企画。演劇でも歴史でも、引かれるものを感じたらぜひ応募してほしい」と呼び掛ける。
募集人数は5人以上12人。対象は小学5年生~高校3年生の男子のみ。申し込みは「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」へのメールで受け付ける。応募締め切りは4月10日。