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肥前さが幕末維新博覧会 佐賀の偉人演じた「おもてなし隊」に花束贈呈

「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」メンバーに花束を渡す「チーム佐賀藩サポーターズ」代表メンバー

「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」メンバーに花束を渡す「チーム佐賀藩サポーターズ」代表メンバー

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 昨年3月から開催されてきた「肥前さが幕末維新博覧会」メイン会場の「幕末維新記念館」(佐賀市城内2)にある「こころざしの森記念ステージ」で博覧会最終日の1月14日、「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」メンバーへ、有志のファンから「維新博」期間中の特別公演や「八賢人とまちあるき」などの活動に対する感謝を込めたサプライズで、花束と色紙が贈られた。

歴史寸劇「どがんすっと大隈?」クライマックスで、大隈をはじめ賢人たちが現代を生きる観客たちに向けて呼び掛けるシーン

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 佐賀城本丸歴史館(佐賀市城内2)で2012年2月から毎週日曜日の1日5回、佐賀の偉人にまつわる歴史寸劇を披露する「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」。加えて「維新博」期間中は「こころざしの森記念ステージ」のステージイベントの一環で、毎週土曜日に1日2回披露してきた。「維新博」最終日の1月14日にも10時と13時45分からの2回、歴史寸劇「どがんすっと大隈?」を披露し、藩校「弘道館」を退学になった大隈重信が弘道館時代の先輩・佐野常民の助言や幼なじみの副島種臣の提案で、尊王思想を元に国政を良くしようと当時ひそかに結成された会合「義祭同盟」に加わるまでを演じた。

 花束と色紙の贈呈が行われたのは2回目の寸劇上演が終了した直後の14時15分。SNS上での「『八賢人おもてなし隊』のファンでグループを作り、皆で彼らの魅力を発信していきたい」というつぶやきがきっかけでつながりを持ったという有志のファングループ「チーム佐賀藩サポーターズ」メンバー7人が、ステージイベントの司会進行アナウンサーの増田さおりさんによる呼び掛けで壇上へ上がり、うち3人が「おもてなし隊」への感謝を込めた寄せ書きの色紙と花束を手渡した。会場からは温かい拍手が沸き起こり、同隊メンバーはファンからの突然のサプライズに「ありがとう」と声を掛けたほか、サプライズへのうれしさや感動からか涙をこらえる姿も見せた。

 「おもてなし隊」で初代司法卿の江藤新平を演じた石井晃一さんは「色紙をもらったとき、たくさん並んだ感謝のメッセージに思わず泣きそうになった。同時に今まで活動を続けるなかでの思い出や、『サポーターズ』をはじめ自分たちを応援してくれる人々の笑顔が思い起こされた」と話す。

 同じく佐賀藩10代藩主の鍋島直正を演じた後藤峰彦さんは「『サポーターズ』とは会期中の『八賢人とまちあるき』などで交流があったが、サプライズについては全く気付かなかった。もらった瞬間はここで泣かせに来るかと思うと同時に、応援してくれる人々がいたから、ここまで頑張り抜けたと改めて実感した」と振り返る。

 「おもてなし隊」代表で大隈重信を演じた青柳達也さんは「大変ビッグなサプライズで、何と感謝を伝えていいか分からない。まさか自分たちが花束をもらうとは思ってもみなかった」と笑顔を見せた。「応援してくれた方々のおかげで寸劇など活動を終えることができた。維新博が終わっても我々の活動は続くので、これからも応援してほしい」と呼び掛ける。

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