菓子店「村岡屋」(佐賀市鍋島町森田)が販売する「さが錦ロール」が現在、好調な販売を続けている。
「さが錦」は、小豆や栗を懐に抱くたたずまいから「浮島」と呼ばれる柔らかい生地に山芋を練り込み焼き上げたものをバウムクーヘンで挟んだ同社の看板商品で、贈答品や土産品として購入されているという。このコンセプトや味を踏襲し、ロールケーキと合わせた新商品を開発。洋生菓子に合うクリームを厳選し、スポンジはこれまでの「さが錦」で使用する生地をそのまま使うと食感が重くなることから、食感のバランスを取り、風味を損なわないものに仕上げるため何度も試作を重ね、完全手作りで仕上げた「さが錦ロール」を完成させた。
11月1日に販売を始め、毎日午前中に予定数が売り切れるなど予想以上の売れ行きで、購入した客からも「おいしい」などの声をもらっているという。
営業部の山口祐司さんは「職人が一本一本手作りで仕上げていて、予約を受け付けていないので、開店時に並んでくださる人や、『さが錦ロール』をきっかけに当店に足を運んでくださる方もいて大変ありがたい。今後、取扱店舗や商品を増やすなど要望に応えられるよう検討していきたい」と話す。
価格は、1本=1,620円、ハーフ=810円。「村岡屋」本店・高伝寺前店・大和店・イオン佐賀店など一部店舗で販売する。