地元学生と洋菓子店「ケーキハウスCocoro(ココロ)」(佐賀市巨勢町牛島)による商品開発プロジェクト「佐大通りSWEETS(スイーツ)」の企画会議が10月2日、佐賀大学近くのちゃんぽん店「池田屋」(赤松町)前のコンテナで始まった。
佐賀大学前の通り沿いの少し奥まった所に立つ店舗を目立たせようと昨年10月、敷地内に看板付きのコンテナを設置した「池田屋」3代目の池田遊さん。コンテナの装飾やイベント企画運営をアートや企画が得意な学生に任せたいと考え、アルバイト学生から紹介を受けた芸術地域デザイン学部1年の小島凪紗(なぎさ)さんに依頼。今年8月に学生らのアート作品展示と軽食販売をする第1弾のイベントを行った。
「佐大通りSWEETS」の案が出たのは今年9月。第2弾の企画を考えていた小島さんと池田さんに、同店のスイーツを製作する「Cocoro」店主の中村友祐さんが加わって話が盛り上がり、「佐賀大生らが企画し中村さんが作り池田屋のコンテナで売る」三者のコラボレーションプロジェクトを始めることになったという。
10月の毎週火曜19時から、学生や社会人が自由に参加できる新しいスイーツの開発企画会議をコンテナ内で行う。1回目の10月2日は佐賀大生5人と近くに住む社会人1人が参加。小島さんからのプロジェクト趣旨説明の後、商品コンセプトについて意見を出し合った。佐賀大周辺を通る中学生から大学生をターゲットとし、カラフルな「韓国スイーツ」に着想を得て、「見た目がかわいらしく、インスタ映えを狙う洋菓子」という方向性にまとまった。参加者から「実際に周辺の学生にも意見を聞いた方がいい」と意見があり、次回までに街頭調査を行い、その結果を基にスイーツの種類など具体案を決めるという。
池田さんは「将来クリエーターなどを志す若者の発信拠点として活用してほしい。ここからコミュニティーが広がるきっかけになれば」と話す。中村さんは「学生主体で進めることに意味を感じる。洋菓子に長年携わってきた自分には思いつかない突拍子もないアイデアで驚かせてほしい」と期待を込める。
小島さんは「今まで関わりのなかった人たちが集まり、一人では考えつかないような意見が出た。商品化までの過程で人と人とのつながりが生まれたらうれしい。佐大通りの名物として話題になるスイーツを生み出せたら」と意気込む。
次回の企画会議は10月9日19時から。