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佐賀・「アイスアカデミー」研究員開発の新アイス販売 子どもたちが直接売り込み

「SAGAアイスアカデミー」のアイス研究員の子どもたち

「SAGAアイスアカデミー」のアイス研究員の子どもたち

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 佐賀の小・中学生がオリジナルアイスを開発する「SAGAアイスアカデミー」のアイス販売会が9月2日、イオンモール佐賀大和(佐賀市大和町尼寺)で開かれた。

「SAGAアイスアカデミー」が開発したアイス「梅恋」

 小学生向けの店舗運営企画「キッズマート」、中学生高校生向けの「職場体験」「ビジネスプランコンテスト」など、佐賀県内の学校でキャリア教育事業を展開するNPO法人「鳳雛(ほうすう)塾」が主催。「将来社会に出て地域で活躍できる子どもたちの育成を推進する」ことを目的とした企画を佐賀県が募集したことをきっかけに、子どもたちがアイスの新商品開発と実際の販売を行う活動として昨年始めた。

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 事務局の竹内壽慶さんは「これまで企画作りやプランコンテストで終了することが多かったので、リアルの世界で商品開発から販売を体験し、開発した商品が将来の『ソウルアイス』になることを目指す。子どもたちが将来、『このアイスの開発に関わった』と周りに言えるような取り組みをしたかった」と振り返る。

 同アカデミーは昨年8月に「開講」。竹下製菓(小城市池の上)の協力を得て、アイスクリームの製造工程と商品開発、パッケージデザインの講習を受け、グループワークで新商品のアイデアを出し合い、11月には小城市内の中学校で、子どもたちがプレゼンする「アイス企画コンテスト」を開いた。

 この日、コンテストを経て商品化したアイス「梅恋」の販売と「カタナイス」の試食体験会を行った。「梅恋」は、牛尾梅林(小城町池上)で採れた「南高」の甘さと酸っぱさをアイスに合わせ、幼い頃の恋物語を名前に込め、竹下製菓や佐賀農業高校の協力でアイスにしたもの。「カタナイス」は、「棒まで食べられるアイスを作れないか」いうアイデアから、いぐさを使った「食べられるお箸」に抹茶アイスとチョコを合わせ、丸ぼうろを刀の鍔(つば)に見立てて仕上げたもの。アカデミー研究員の子どもたちが来店客にアイスの試食の呼び掛けや販売を行った。

 研究員の小学生、古賀愛加(まなか)さんは「いままでアイスを何となく食べていたが、実際にパッケージデザイン作りに携わり、ほかのアイスも気にするようになった」と話す。

 同じく薦田和奏(こもだわかな)さんは「並べるだけでは売れなくて、声を出すとか興味を持った人にアイスのことを伝えるとか工夫した。スーパーなどいろいろなところで販売してみたい」と話す。

 事務局の竹内さんは「子どもたちの企画を基に開発中のアイスもある。大人同士なら難しいと諦めてしまう案も、子どもたちのアイデアならばと大人を動かしたものもあった。佐賀県の取り組みの一環として始まったものだが、『研究開発費』の協力を広く仰ぎながらこのアカデミーを長く続けていきたい」と話す。

 「梅恋」の価格は300円。

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